2019年6月7日金曜日

廃業率上位の外食産業。時間帯に応じた価格設定で需要発掘へ


こんにちは。ひとりです。

空席率7割とされる外食産業。宿泊業、飲食サービス業の開業率と廃業率は、中小企業白書2019を見ても高く、事業所の入れ替わりが頻繁に行われていることが分かります。

日経新聞朝刊に今日7日、飲食店の空席を埋める取り組みが紹介されています。そこには需要と供給に合わせて価格を変動させる「ダイナミック・プライシング」の工夫があります。

私の生活に身近な価格変動は、アマゾンが例に挙げられます。米アマゾン・ドット・コムが商品価格を変動させる回数は1日に250万回に上るといわれています。(日経新聞)

アマゾンで先週買ったある商品が、今日その価格を見てみると値上がりしているということがあります。日に何点も売れるような商品ではないため、私が購入したことで価格が変動したのかも知れません。

外食産業にこの価格変動を当てはめると、客が少ない時間帯は料理の価格を半額に抑え、混雑が予想される時間帯には通常価格に戻すといった方法です。

空席が続くよりも、低くとも利益が出る方が良いです。時間帯によって見込まれる客数と、店側が期待する利益率をかけ合わせて、最適な割引率をはじく仕組みです。

需要の変化を価格に反映させる仕組みは航空運賃から始まったとされます。その変動価格の仕組みが外食産業にも広がりを見せています。