2019年6月16日日曜日

お金の“プロ”に騙されるな。プロなら他人に儲け話などしない


こんにちは。ひとりです。

“プロ”の定義は曖昧で、フリーランスやクラウドワーカーという働き方が乱立するなかにあって、当人が名乗ってしまえばそれで“プロ”になれます。

例えばそれはお金においても同じです。老後資金の額が注目されるなかにあって、資産運用はプロに任せるのが1番という安直な考えだと、資産を増やすどころか、かえって減らすことになりかねません。

資産運用のプロは、自身が身に付けた知識や経験、サービスや商品の対価として顧客からお金をもらっています。お金をもらった時点で、それはプロといえるでしょう。そこに能力は関係ありません。

一方で顧客は、「資産運用のプロ」=「お金を増やす人」と都合の良いように解釈します。プロだからといって、すべてが上手く回るわけではなく、先に述べたように自称プロの輩も溢れています。

アクティブ型の投資信託がまさにそれです。投資のプロが運用するからさも安心と、販売広告からは受け取れますが、蓋を開けてみれば、市場が良いときには一緒に上り、市場が悪いときには一緒に下る、まさに市場の波に乗っているだけです。

顧客が思う運用のプロは、市場が悪いときに値を下げない、もっというと値を上げる運用です。それができてこそのプロです。

“プロ”は使い勝手がよく、自分の能力を曖昧に留めることができます。プロを自称する人は概ね自身の能力をごまかすために、または第三者がその人を称するのに使う“プロ”は、その人の所属する会社で、肩書で、または資格名だけで判断した結果でしょう。

お金に限っていえば、本当のプロは自分で身につけた知識や経験を自分の資産を増やすために使います。顧客の資産を増やすために能力を使うのは、自分の資産を増やすよりも、顧客のお金を使って稼ぐほうが割が良い場合だけです。

儲かると謳う広告がネットには溢れていますが、儲かるなら広告主自身がその儲かる方法を実施すればよいだけです。人に勧めるということは、自身で行うよりも、人のお金を利用したほうが割が良いと判断した何よりの証拠です。

ここ4、5年でお金のプロを自称するファイナンシャルプランナーが、雨後の筍のように雑誌や新聞でアドバイスを繰り返しています。その人たちはスポンサーである企業のサービスや商品を売るための“プロ”かもしれません。


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