2020年11月28日土曜日

IPO銘柄クリーマ(4017)。上場当日にNISA枠で利益確定


こんばんは。ひとりです。

株式市場は、日経平均株価が2万6000円を、ダウ工業株30種平均が3万ドルを突破して株高の勢いが続いています。私の持ち株も上昇はすれども未だ年初の値に戻していません。どうやらこのまま今年を終えそうです。


日経平均株価の年初来騰落率が10%を超えるというのに、なんとも不甲斐ない成績です。

そんな市場からの慰めか、IPO(新規公開株、Initial Public Offering)銘柄のクリーマ(4017)に当選し、上場初値で売却しました。 NISA枠で売買したため譲渡益に税金はかからず、買値と売値の差額がそのまま利益になります。


  • 買値 … 3570円
  • 売値 … 4850円(35.85%)

私のIPO当選履歴は日本郵政(6178)に始まり、ソフトバンク(9434)、そして今回のクリーマと3社目です。いずれも既に利益確定して手元にありません。

日本郵政の株価は現在792.8円と、2000円弱まで上昇した2015年末の勢いはありません。「日本郵政グループ中期経営計画(2021~2025)の基本的考え方」を11月13日に公表していますが、残念ながら再び日本郵政株を買おうとは思いません。

20/11/13 
「日本郵政グループ中期経営計画(2021~2025)の基本的考え方」の策定に関するお知らせ


 一方のソフトバンクの株価は1287円です。8月中旬から10月頭にかけての下落は凄まじく、ここにきてやっと株価が上向き始めたところです。

両銘柄を始め、日本銘柄の大半は配当目的であっても長期保有には向いていません。その点、上がる銘柄だけを集めたダウ工業株30種平均が結局、失敗を重ねた末に辿り着く場所の一つになります。30銘柄の内訳は産業構造の変化に合わせて入れ替えられ、算出開始当時(1896年)の銘柄は全てありません。


※ 追記(2020/11/28)

本を読んでいます。

・宇宙考古学の冒険


2020年11月22日日曜日

いずれは日本でも。たばこ売り場の7割がオランダから消える


こんばんは。ひとりです。

日経平均株価が高値更新に沸くなかで、私の持ち株は未だ燻っています。今年がもう終わるというのに、気持ちよく年初来高値を更新するのはいつになることやら。

2020/11/22


たばこ売り場の7割がオランダから消える


私はたばこを吸いませんので、その値段が1箱1,000円に上がろうが、また販売が禁止されようが他人事です。

オランダ政府は20日、スーパーでのたばこ販売を2024年から禁止すると発表しました。オランダではたばこの売上高の55%をスーパーでの販売が占めています。たばこ自動販売機の禁止は2022年に決定しており、スーパーと合わせると全国の売り場の7割近くが消えることになります。

オランダ(人口約1700万人)は毎年、約3万5千人が喫煙の影響で死亡しているとされています。オランダの喫煙率は22%(日本は16.7%、2019年)で、政府は5%以下に目標を掲げています。日本でもオランダほどではないにしろ禁煙の傾向が年々高まっています。先の数字を見るとそれでも100人いれば16人がまだ喫煙していることが分かります。

日本たばこ産業(JT)の株価はここ5年、下がりっぱなしです。

日本たばこ産業(2020/11/22)

2020年11月19日木曜日

景気を映すGDPも一方で、フリマアプリやサブスクが除外


こんばんは。ひとりです。

GDP(国内総生産)が毎日のように新聞に掲載されます。例えば「名目GDP1.3%上振れ」のようにです。景気を映す経済指標として特に、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて注目されています。

GDPはGross Domestic Productの略で、一定期間に国内で生み出された物やサービスの付加価値の総額です。付加価値とは、生産活動で付け加えられた利益のことで、売上から原材料費を差し引いて計算します。GDPは経済活動や国の規模を示す物差しとして多用されており、内閣府が3ヶ月に1度、集計して公表しています。

先の“名目”GDPは、物価動向の影響を差し引く前のもので、“実質”GDPは物価動向の影響を差し引いたものです。物価の影響を考慮するのは、その動きでGDPが増減するためです。例えば物価が上昇すれば、名目GDPは増えますが、実質GDPは横ばいのままです。

ただ最近は経済活動がGDPに十分反映されていないとの見方もあります。その一つとしてフリマアプリなどを通じた中古品の取引額は含まれないこと、インターネット上の無料サービスやサブスクリプション(定額課金)型のサービスの利用状況もそうです。

そして気になるのがGDPと株価との相関です。長期的に見ればGDPと株価は似通った動きをすると過去のデータから分かりますが、短期的に見ると今日のような乖離が目立ちます。GDPで今日明日の株価が予想できるはずもなく、ましてや個別企業の株価動向ともなればなおさらです。

2020年11月18日水曜日

S&P500種株価指数、2021年末には現在値より19%高か


こんばんは。ひとりです。

日経平均株価の終値は18日、前日比286円48銭(1.1%)安の2万5728円14銭でした。私の持ち株の評価損益率は、同比1.4%安です。


足元の上げ足の速さに市場参加のタイミングを図りかねています。開発が進む新型コロナウイルスのワクチンもあって長期で見れば楽観できますが、東京都の新規感染者数が最多を更新したとなれば短期的には悲観になります。

市場参加のタイミングを図っているのは個別銘柄を狙っているからであって、例えばS&P500種株価指数に代表するパッシブ運用(インデックス投資)なら市場参加のタイミングは個別銘柄へ投資するほど気になりません。


S&P500種株価指数、21年末には19%高か


S&P500種株価指数の2021年末の目標をゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレーがともに引き上げました。17日の終値は3609です。

  • ゴールドマン・サックス … 4300(17日比19%高)
  • モルガン・スタンレー … 3900

S&P500種株価指数といえば、テスラの採用発表でも話題です。テスラの株価は年初来で5倍近くに伸びています。同社の16日終値ベースの時価総額は3868億ドル(約40兆4千億円)に上り、S&P500に新規採用される銘柄としては過去最大規模です。

今年の日経平均株価を見ても感じますが、個別銘柄へ投資するよりも、株価指数に連動するETFや投資信託に投資するほう儲かるということです。日経平均株価の年足は18日、8.8%高です。

干支の相場格言によると、2020年の子(ね)年はネズミの繁殖力から「繁栄」を表します。繁栄とは言えずとも2万6000円を更新した株式相場にとってみれば良い年で終わりそうです。ちなみに1950年〜2018年のデータを見ると、子(ね)年の日経平均株価の平均騰落率は23.8%、高値安値の幅は46.7%です。

来年2021年は丑(うし)年です。その格言は「つまずき」で、同データを確認すると平均騰落率は0.1%安、高値安値の幅は30.7%です。

来年も株価指数に連動する商品に投資しておいたほうが無難です。

2020年11月17日火曜日

ロードバイクBBを13年振りに交換。FC6601からBBR60へ


こんばんは。ひとりです。

日経平均株価の終値は16日、前週末比521円06銭(2.05%)高の2万5906円93銭でした。私の持ち株の評価損益率は、同比2.49%高です。日経平均株価の年足はこれで9.5%高です。保有する“恥株”キヤノンは今日2.88%高も、年足を見ると無様に36%安です。

 年足(2020/11/16)
  • 日経平均株価 9.5%
  • キヤノン ▲36%

パナソニックが先週末、9年振りの社長交代と持ち株会社制への移行を発表しました。今日の株価は一時6%高(終値は4.91%高)となり、抜本的な構造改革、長引く業績低迷を抜け出すとの期待から買われています。同様に経営陣の刷新が必要なキヤノンはいつ動くのでしょうか。

新型コロナウイルスのワクチン開発に対する期待感から世界的に株高の流れが強まっています。米製薬の新興企業モデルナが16日、新型コロナウイルスのワクチンの最終治験で94.5%の有効性が得られたと発表しました。米ファイザーに続いてワクチンの効果が示されたことで、実用化への期待が高まります。


13年振りのBB交換。SM-FC6601からSM-BBR60へ


ロードバイクのボトムブラケット(BB、Bottom Bracket)を交換しました。ペダルを回すたびに“カチッ” “カチッ”と同じ箇所(クランクが地面に対して垂直になった所)で異音がするようになったからです。

僅かな音ですが、走行中に気になりだすとどうしようもありません。BBはロードバイクを購入してから一度も交換したことがなかったため良い機会です。実に13年振りです。

交換前のSM-FC6601

交換後のSM-BBR60

 交換したのはSM-BBR60(シマノ、ホローテックⅡのねじ込み式タイプ)です。

ひと回り小さくなりスッキリとした見た目に

シェル幅(BSA)は68mm、内径寸法はBC1.37×24Tです。

  • シェル(ハンガー)幅 … 68mm
  • 内径寸法 … BC1.37×24T

シマノのねじ込み式BBは現在、外径が3種類あります。

  • 従来のホローテックⅡ用BB(外径が最も大きい、交換前のSM-FC6601)
  • SM-BBR60(外径が中サイズ、アルテグラ、105)
  • BB-R9100、SM-BB9000(外径が最も小さい、デュラエース)

従来のホローテックⅡ用BBの外径が一番大きく、その工具にサイズ調整用アダプター(TL-FC25、TL-FC24)を付ければ外径がホローテックⅡ用BBよりも小さいSM-BBR60やBB-R9100に使えます。

サイズ調整用アダプター
  • SM-BBR60 … TL-FC25
  • BB-R9100 … TL-FC24

サイズ調整用アダプターはBBを購入すれば付属します。今回購入したSM-BBR60にはTL-FC25が同封されていました。

同封のサイズ調整アダプターTL-FC25

合わせて購入した工具(TL-FC32)に取り付けて難なく交換完了です。


BB工具のTL-FC32
アダプターの裏には「Fit TL-FC32」


アダプターを付けた工具(表)

アダプターを付けた工具(裏)

その他ボトムブラケットの種類は、サイクルベースあさひのウェブサイトが参考になります。


BBを交換してから試走すると、心なしかペダルの回転が軽くなった気がします。BBの回転機能を左右するベアリング。ベアリングといえば思い浮かぶ会社があります。

  • NTN株式会社(証券コード:6472)
  • 日本精工株式会社(証券コード:6471)
  • ミネベアミツミ株式会社(証券コード:6479)
NTNは創業100周年を迎えた2017年、テレビCMで放映された「N(なん)T(て)N(なめらか)」が印象に残っています。

2020年11月13日金曜日

投資家が重視する純利益。財務3表と時間軸を掛け合せて見る


こんにちは。ひとりです。

上場企業の4〜9月期の決算発表が終盤を迎えています。その決算発表時に、2021年3月期の純利益見通しを上方修正する企業が3割を超えているといいます。

上方修正が多いのは、下期に大きな回復を見込んでいるという証で、現に株式市場では企業の業績回復を見込んだ上昇が続いています。下落続きの私の持ち株ですら、3月以降の高値を付けるのですから。ただそれも一時のことで、他社の上方修正に“便乗”した値上がりです。下落の兆候がすでに見え始めています。

2020/11/12


純利益は投資家が最も重視する数字


純利益とは、売上から製造や販売にかかった費用、税金などを差し引いた企業の最終的な儲けのことです。本業で稼いだ営業利益とは別に、企業の収益力を示す数字として投資家がもっとも重視するものです。

  • 営業利益 … 本業の儲けを示す
  • 経常利益 … 営業利益から利息、金利など本業以外の損益を加味する
  • 純利益 … 経常利益から特別損益を足し引きし、利益に応じた法人税を差し引いた残りで、配当の原資になる

資生堂の損益計算書(第3四半期決算短、2020/11/10)を見ると、特別損失に「新型コロナウイルス感染症による損失」として18,119百万円(181億1900万円)が計上されています。 

資生堂 第3四半期決算短信

企業の純利益だけを抜き出して見ると味気ないですが、純利益を出す(儲ける)までの流れを財務3表と時間軸を掛け合わせて見ると、儲けの仕組みに興味がわきます。


全ての企業はお金を集めて、投資して、利益を上げるという3つの活動の上に成り立っています。社会貢献などはその次にくるもので、まずは儲けなければ行動できません。


追記(2020/11/13)

 本を読んでいます。

  • ドラえもん 国語力をきたえるカタカナ語
  • ビジョナリーカンパニー(3)衰退の5段階




私が保有する“恥株”キヤノンは、この衰退の5段階のどこに今位置するのでしょうか。

  1. 成功から生まれる傲慢
  2. 規律なき拡大路線
  3. リスクと問題の否認
  4. 一発逆転策の追求
  5. 屈服と凡庸な企業への転落か消滅

新型コロナウイルスという変革者は想定外の早さで感染を広げ、時代を根本から変えようと暴れ回ります。製品の品質、性能を少しずつ高めていけば優位性を保て、産業秩序も揺るがないという既存企業優位な考え方が通じないと分かりました。キヤノンは失いつつある企業価値をどのような形で取り戻すのでしょうか。

2020年11月10日火曜日

負け株が跳ねた一日。ファイザーのワクチンは何を意味するか


こんにちは。ひとりです。

日経平均株価の終値は10日、前日比65円75銭(0.26%)高の2万4905円59銭でした。私の持ち株の評価損益率は、同比4.40%高です。

2020/11/10

米製薬大手ファイザーが米国9日早朝、開発中の新型コロナウイルスワクチンの高い有効性を示すデータを発表しました。これを受けた欧米の株式相場が大幅高となり、流れを引き継いだ東京市場でもこれまでの“負け株”を中心に買いが先行しました。

私が保有する負け株も跳ねています。ただ跳ねたものは落ちるのが常で、この喜びも長くは続かないでしょう。なにせ業績が上がったわけではなく、時流がいっとき追い風になっただけですから。

株価上昇のきっかけとなったファイザーの新型コロナウイルスワクチンを、BBCのローラ・フォスター保健担当編集委員が解説しています。

ファイザーの新型コロナウイルスワクチン、何を意味している?  
新型コロナウイルスのワクチンについて、非常に前向きなニュースが飛び込んできた。米製薬大手ファイザーと独バイオエヌテック(BioNTech)は9日、治験の予備解析の結果、開発中のワクチンが90%以上の人の感染を防ぐことができることが分かったと発表した。 
しかし一般に広くワクチンが提供され、私たちの生活がパンデミック前に戻るにはまだ先のことだ。BBCのローラ・フォスター保健担当編集委員が説明する。



2020年11月6日金曜日

日経平均株価29年振りの高値更新も、どこか他人事に聞こえる


こんばんは。ひとりです。

日経平均株価の終値は6日、前日比219円95銭(0.91%)高の2万4325円23銭でした。私の持ち株の評価損益率は、同比0.31%高です。

日経平均株価が29年振りの高値を付けたと話題です。持ち株を見て、どこか他人事に聞こえるのは私だけでしょうか。

2020/11/06

日経平均株価は2万4270円62銭(2018年10月2日終値)を上回り、1991年11月13日以来、約29年振りの高値水準まで上昇しました。

これだけを見ると、日経平均株価に組み込まれる225銘柄の大半が高値水準にあるような早とちりをしてしまいます。実情は57銘柄が上昇し、その年初来平均騰落率が21%に達しているということです。視点を変えると、168銘柄がマイナスです。また、そのマイナス銘柄の年初来平均騰落率が24%安に沈んでいます。

日経CNBC

高値水準にある57銘柄を含まない私の保有銘柄を見て、日経平均29年振りの高値がどこか他人事に聞こえるのは当たり前です。事実、他人事なのですから。

ちなみに“恥株”キヤノンは39.4%安(2020/11/06)です。年初来安値銘柄168の平均を15%下回ります。

2020/10/19
私が保有する“恥株”キヤノンは「電気・精密機器」部門の審査対象企業です。評価対象企業は23社あり、結果は最下位(23位)です。


2020年11月2日月曜日

レーザーテック利益3倍も欠陥検査装置の受注急増でCCC低下


こんばんは。ひとりです。

日経平均株価の終値は11月2日、前週末比318円35銭(1.39%)高の2万3295円48銭でした。私の持ち株の評価損益率は、同比2.33%高です。

持ち株の、年始(1月6日)からの評価損益率の推移を確認すると、6月に付けた高値を未だに更新できずにいます。対して日経平均株価の年足を見ると、1.5%安にまで回復しています。

2020/11/02

日経平均株価の年足を年末に確認すると結局、前年末比から上昇して終わるのではないでしょうか。3月中旬の底値付近で仕込んだ方は、大儲けの1年で終われるかも知れません。


レーザーテック、純利益3倍増も資金効率低下


株価が今年大きく上昇した銘柄の一つに、半導体検査装置メーカーのレーザーテックが挙げられます。7〜9月期の連結決算を同社が10月30日に発表しています。純利益は31億円で、前年同期の3.2倍でした。極端紫外線(EUV)に対応した欠陥検査装置の販売が伸びたのが要因です。回路を形成する部材「マスク」向けのうち、最先端技術であるEUVを使うタイプでは同社が世界市場を独占しています。売上高は131億円(同2.4倍)、営業利益は45億円(同3.2倍)で、半導体関連装置の受注高が228億円(同2.6倍)と急増しています。

  • 売上高 131億円
  • 営業利益 45億円
  • 純利益 31億円
  • 半導体関連装置の受注高 228億円

半導体関連装置の受注が急増する一方で、資金効率の低下を意識したいところです。資金効率を示すキャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)が長期化していることが分かります。CCCは、現金を仕入れのために支払ってから製品販売で回収するまでの期間を表します。そのCCCが471日(20年6月期)と、2015年から212日(約8割)延びています。

CCCは一般的に、短いほうが事業に必要な資金が少なくて済みます。アップルのCCCは-26日、コカ・コーラは-205日(両社とも20年4〜6月期のCCC)を示しています。

同社のCCCが延びた背景にあるのが、製品の製造から販売までの期間(リードタイム)の長期化です。極端紫外線(EUV)に対応した欠陥検査装置の製造工程は複雑で、リードタイムは約2年間と従来製品の4倍程度。この受注が急増したため、仕掛品や部材など現金化前の棚卸資産が膨らんだ構造です。

貸借対照表(B/S)にある「前受け金」は部材の購入資金に充てられますが、将来の納品と引き換えなので負債です。自己資本比率がその結果、5年前に比べて50%以下に下がっています。 自己資本比率がこの水準であれば問題ありませんが、長期化するリードタイムを削減するため、顧客工場で完成品の品質を確認するなど財務改善の取り組みが進んでいます。

同社の株価は前年比で60.8%高(11月2日)、7月、8月に下落した分(-22.4%)を9月、10月の上昇で取り戻す勢いです。