2020年11月19日木曜日

景気を映すGDPも一方で、フリマアプリやサブスクが除外


こんばんは。ひとりです。

GDP(国内総生産)が毎日のように新聞に掲載されます。例えば「名目GDP1.3%上振れ」のようにです。景気を映す経済指標として特に、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて注目されています。

GDPはGross Domestic Productの略で、一定期間に国内で生み出された物やサービスの付加価値の総額です。付加価値とは、生産活動で付け加えられた利益のことで、売上から原材料費を差し引いて計算します。GDPは経済活動や国の規模を示す物差しとして多用されており、内閣府が3ヶ月に1度、集計して公表しています。

先の“名目”GDPは、物価動向の影響を差し引く前のもので、“実質”GDPは物価動向の影響を差し引いたものです。物価の影響を考慮するのは、その動きでGDPが増減するためです。例えば物価が上昇すれば、名目GDPは増えますが、実質GDPは横ばいのままです。

ただ最近は経済活動がGDPに十分反映されていないとの見方もあります。その一つとしてフリマアプリなどを通じた中古品の取引額は含まれないこと、インターネット上の無料サービスやサブスクリプション(定額課金)型のサービスの利用状況もそうです。

そして気になるのがGDPと株価との相関です。長期的に見ればGDPと株価は似通った動きをすると過去のデータから分かりますが、短期的に見ると今日のような乖離が目立ちます。GDPで今日明日の株価が予想できるはずもなく、ましてや個別企業の株価動向ともなればなおさらです。