2020年5月16日土曜日

元本が10年で2倍になる利子率は。“ドラえもん” で金利を学ぶ


こんばんは。ひとりです。

ドラえもんを読んでいると、定期預金の話が出てきました。

「ボーナス1024倍」(第3巻 収録)

(C)藤子プロ

(C)藤子プロ

(C)藤子プロ

「定期預金だと、十年で倍くらいになる。」

本の奥付を確認すると、初版は1974年(昭和49年)10月1日に発行されています。

(C)藤子プロ

元本が10年で2倍になる、当時の定期預金の金利は何%だったのでしょうか。


年利 約7.18%の10年運用で、元本が2倍に


10年預ければ複利計算で元利合計(税引き前)が2倍になるような金利を導き出すと、年利で約7.18%です(実質金利)。

例えば元本100万円を定期預金に預けると、
  • 年利 7.18%(実質金利)
  • 元本 1,000,000円
  • 経過年数 10年
  • 複利周期 1年

10年目にはこのように。
  • 元利合計 2,000,495円
  • 利息 1,000,495円
  • 実質金利 100.0495%

また税引き後なら、
  • 元利合計 1,797,244円
  • 利息 797,244円

ちなみに現在の金利0.02%(住信SBIネット銀行の場合)で計算すると
  • 年利 0.02%(実質金利)
  • 元本 1,000,000円
  • 経過年数 10年
  • 複利周期 1年

10年目にはこのように。
  • 元利合計(税引き後)1,001,594円
  • 利息(税引き前)2,001円
  • 利息(税引き後)1,594円

では現在の金利で、元利合計を2倍に増やすには何年かかるでしょうか。「72の法則」に当てはめてみます。

72 ÷ 0.02(利子率、rate)= 3600年(おおよそ)

また算式を変形すると、例えば5年で元本を2倍に増やしたいなら、何%の金利で運用すればよいかが分かります。

72 ÷ 5年 = 14.4%/年

そもそも銀行の金利が低い(下げる)のは、投資にお金を回してほしいからでもあります。銀行の金利が7%もあれば、元本が減るかもしれないリスクを冒してまで、誰も投資しませんから。


2017/09/29
定額貯金の満期通知から考える、一人暮らしの株式投資
10年間預けて1,000円にも満たない利息を見ると、このまま貯金や預金でいいのかと不安を感じます。 
当時からお金について何も考えてないことはなく、投資とか始めるべきかなと、投資信託に薄っすらと興味を持っていましたが、でも何か行動していたかといえば何もしていませんでした。

100万円を、年利率0.4%で10年間預けた結果は


参考ウェブサイト

・複利計算(元利合計) - 高精度計算サイト

・円定期計算|シミュレーション|MONEYKit - ソニー銀行