2020年5月26日火曜日

経営者は成長の促進者であり、成長の制約者(邪魔者)にも


こんばんは。ひとりです。

日経平均株価の終値は26日(火)、前日比529円52銭(2.55%)高の2万1271円17銭でした。私の持ち株の評価損益率は、同比2.33%高です。

評価損益率は連日の上昇で、本格的に上向き始めたかに見えます。


持ち株の全てがそうだと良いのですが、欧州への売上比率が40%を占めるある電気機器銘柄は、いまだ底辺を這うチャートです。「く」の時のように、上向く日経平均株価と、下向く(下落を続ける)同銘柄で、その差は開くばかりです。

経営資源アプローチの提唱者にエディス・ペンローズ(Edith Penrose)がいます。

経営者は企業成長の促進者であり、時には、成長を求める企業の制約者(邪魔者)になると唱えています。企業の規模に限界はありませんが、その成長率は経営者の学習速度によって制約されるといいます。

「経営者交代有無別に見た経常利益率の推移(中小企業白書 2016年版)」を見ても、経営者の学びと企業の成長が、切り離せないのが分かります。

2008年度〜2014年度にかけて経営者が交代した企業は、そうでない企業よりも経常利益率の上昇幅が大きくなっています。

上記からも、学習速度が衰えた経営者の交代が、企業の収益力向上(成長)に寄与しているという見方ができます。

学習速度の衰えを実感したまま、もしくはそれすら感じなくなったまま、なお何十年と経営者であり続けることは、企業成長の制約者以外の何者でもありません。

では投資をするにあたって、企業の成長を妨げる、成長の制約者がいる企業はどのようにして見分ければよいのでしょうか。

この市場下にあって、その方法の1つが日経平均株価との乖離具合です。日経平均株価が上昇するなかにあって上昇せず、“コロナ以前”から下落を続ける銘柄に企業の成長を阻む制約者が潜んでいると考えられます。

社外から邪推するよりも、その社員が一番良く分かっていると思いますが。