2019年6月28日金曜日

日経ウーマンが1000万円なら、プレジデントウーマンは1億円


こんにちは。ひとりです。

プレジデントウーマン夏号(2019年8月号)が発売されています。春号(2019年3月発行号)から季刊雑誌としてリニューアルされて今号で2冊目です。雑誌名には「プレミア」と、控えめに追加されています。

特集は、「明日から変われる! 1億貯まる女性の小さな習慣」です。リニューアル前は「日経ウーマン」と年齢や収入面で読者層が重なっていましたが、リニューアル後には日経ウーマンよりもアッパー(年収が高い)層に読者ターゲットをスライドさせたようです。そうなると年齢層も必然的に高くなります。

お金特集で日経ウーマンが「1,000万円」なら、プレジデントウーマンは「ミリオネア」です。ミリオネアは、百万長者や大金持ちとされますが、プレジデントウーマン誌上では特集タイトルにもあるように「1億」を目安にしているようです。

1,000万円と1億円。ここまで差をつければ、読者層の重なりも少なくなります。投資の紹介方法1つをとっても、日経ウーマン、リニューアル前のプレジデントウーマンよりも深い、専門的な内容になっています。

どちらが良い悪いではなく、互いの情報を補完しながら読み比べるのも面白いと思います。





※ 追記(2019/07/06)

プレジデントウーマンを読み進めていると、夏のボーナスで投資デビュー云々の記事がありました。

流行りのファイナンシャルプランナー2名を識者に立てて、記事の信用性を高める構成です。iDeCoとつみたてNISAの仕様と目的の違い、10万円以下で買える具体的な銘柄を投資初心者に向けて紹介しています。

投資した場合としなかった場合の、“タラレバ”チャート。時間分散(ドルコスト平均法)の“波打ち”チャート。金融商品別のリスク分散チャート。図表と解説文を見比べながら理解できるのは情報が一覧できる雑誌の良いところで、スマホ(ウェブサイト)の小さな画面やスクロールする仕様では難しいです。

一方で、雑誌だからこそ気を回さないといけないことがあります。それは情報の誤りです。もちろんウェブサイトでも情報の正確さは必須ですが、一度発行された雑誌となると、ウェブサイトのように訂正ができません。

それは今回のプレジデントウーマンにも言えることです。

ですが間違いはあるもので、“自身が経験していない”投資を紹介するとなると編集者の知識不足が大いに影響します。

それは金融商品別のリスク分散チャートに見られます。チャートの枠外に本来記載されるべき言葉が訳のわからないものになっています。


リターンが「Uターン」に

リスクが「リスト」に

なぜこんな言葉が出てくるのかと雑誌をめくっていくと、それがありました。

「地方だからできる働き方を求めて」
Uターン、Jターン、ノーターン……。継ぐ、守る、未来をつくるために

おそらくここから「Uターン」が来たのでしょうね。私の勝手な推測ですが。

よくよく見ると、肝心の内容にもありました。


「海外REIT」が2つ。下が「国内REIT」か

1つの誤植でこの雑誌すべての情報が信用できない、とまでは考えていませんが、他のページの情報にも疑いの目は自然と向けられます。いずれにしてもお金を払った情報(雑誌)が、いい加減な品質だとがっかりするのも事実です。

ちなみに季刊になってから160円ほど、価格が上がっています。誌面の品質も上がるといいですね。