2018年3月21日水曜日

感想や意見を言葉にして話し合うことも、読書体験の1つ


こんにちは。ひとりです。

私は本が好きです。本をよく読むようになったきっかけは、面白い本に出会ったからです。


読書時間はゼロ、スマホは3時間


大学生の読書離れが止まらず、1日の読書時間が「0」の学生が53.1%と過半数を占めています。また年間の読書冊数は、4割が10冊以下だそうです。

読書離れと対をなすように言われるのが、スマホの利用時間です。

スマホの利用時間は、1日約3時間(男性174分、女性180分)です。読書時間が減る一方で、スマホの利用時間は年々増えています。

ただスマホの利用時間が長い人ほど読書をしないかといえば、そうではありません。1日の時間が限られるため、スマホを利用している分は読書に充てる時間が少なくなりますが、いくらスマホを使っていようが本を読む人は、読みます。


読書離れの理由は、出会っていないから


「エルマーのぼうけん」が私は好きでした。幼稚園での読み聞かせの時間が楽しみだったことを覚えています。また園の運動場にある遊具を利用して、エルマーの冒険を再現する遊びを先生が企画してくれました。そんな楽しい読書体験が今につながっています。

・エルマー|みんなの人気者|福音館書店

本を読まない理由は、面白い本に出会ってこなかったからではないでしょうか。また家族を含めて小さい頃、周囲に本を読む人がいなかったことも理由の1つとして想像できます。

本を読む、読まないは、大学生であろうが社会人であろうが個人の自由で、人がとやかく言うことではありません。それは映画も同じです。好きだから本を読む、面白いから映画を観る、それで十分だと思います。

いずれにしても私は、本が好きな人が好きです。


高校生直木賞 受賞作「ナイルパーチの女子会」


柚木麻子さんの「ナイルパーチの女子会」を読みました。同作は、第3回 高校生直木賞(2016年)の受賞作でもあります。

柚木麻子さんの「ナイルパーチの女子会」を読みました。同作は、第3回 高校生直木賞(2016年)の受賞作でもあります。

同賞は高校生有志が、直近の直木賞候補作の中から「自分たちの一作」を選ぶ賞で、全国19校183人が選考に参加しています。

各校の代表19人が、3時間半にわたって意見を交わし、議論しながら受賞作を決める選考過程は、メディアにも公開されています。

深く理解し合える友人を、必死に求める女性の屈折した心情を描く本作ですが、選考では「こんな怖い小説を他の高校生に薦めていいものか」との意見が出る一方で、「怖いと感じたのは、主人公と同じ狂気を自分の中にも見つけたからかも」「読み終えた後、この本を読んだ別の人といっぱい話したくなった。それも作品の力ではないか」といった肯定意見も。

読書は自己完結で済ませることが大半ですが、読後の感想や意見を言葉にすることも、他人の感想を聞くこともまた読書の楽しみの1つかも知れません。