2018年3月6日火曜日

子どもの想像力くすぐる、夜の図書館で繰り広げられる冒険譚


こんにちは。ひとりです。

図書館を学生の頃と変わらずによく利用しています。本を借りるのが学生の頃の目的でしたが、社会人になった今では、勉強スペースを求めて通っています。

私にとって身近な図書館ですが、馴染みのない夜の図書館で最近、イベントが開催されているそうです。


夜の図書館で繰り広げられる、ぬいぐるみたちの探検


夜の図書館で開催されるイベントはお泊り会です。でも泊まるのは人ではなく、子どもたちが大切にしているぬいぐるみです。

夜の図書館。ひとけのない本棚の前で、ぬいぐるみたちが遊んでいるよ―。子どもの想像力に訴えて、本の魅力を知ってもらう試みが全国の図書館で広まっています。

シナリオでは深夜、ぬいぐるみたちが起き出して図書館内の探検に出かけます。肩車しあって高い本棚に手をのばしたり、一冊の絵本に顔を寄せ合ってみんなで囲んだり。

イベント後日、ぬいぐるみを迎えに来た子どもたちに深夜のぬいぐるみたちの探検の様子を捉えた写真の冊子がプレゼントされ、「ぬいぐるみが選んでくれた」本2冊も貸し出されるという内容です。


イベントの成功可否は、職員さんの事前準備次第


映画トイ・ストーリーのように夢のある話ですが、もちろんぬいぐるみは勝手に冒険には出られません。そこにはやはり職員さんの手助けが必要です。

例えば、参加する子どもとぬいぐるみの名簿を作ったり、子どもたちの好きな色やものはもちろん、子どもたちからぬいぐるみの好きな色やものを聞いておいたり。それをヒントに貸し出す本選びの参考にするそうです。

ぬいぐるみが肩車しあって高い本棚に手をのばしたり、一冊の絵本をみんなで囲んだり。そんな様子を撮影する職員さんの笑顔が想像できますね。

イベントの様子や開催手順をウェブサイトで紹介している図書館、ボランティア団体もあります。

・ぬいぐるみの図書館おとまり会 - 豊岡市立図書館
・こどものページ │ 葛飾区立図書館 
・ぬいぐるみが夜の図書館にお泊り! │ 入間市

「ぬいぐるみお泊り会」の開催に必要な人員の目安や事前準備、当日のスケジュールなどが、ひきふね図書館パートナーズ(墨田区)から公開されています。

・Facebookページ
・イベントの様子(写真ライブラリー)


ぬいぐるみお泊り会は米国発祥


ぬいぐるみお泊り会は2006年頃、アメリカの公共図書館で始まったとされています。日本の国立国会図書館が2010年に、国内外の図書館ニュースを掲載するサイト「カレントアウェアネス・ポータル」で紹介してから、日本各地の図書館が取り組むようになりました。

・カレントアウェアネス・ポータル - 国立国会図書館

日本の図書館でも受け入れられた理由の1つは、費用がほとんどかからないことでしょうか。撮影は暗幕を引いた夕方でもできますので、わざわざ深夜に職員が泊まり込む必要はありません。なにより職員が、喜んだり、驚いたりする子どもたちの顔を想像して、イベントを楽しんでいることが大きいのではないでしょうか。


子どもたちの元気な声に気分が明るく


子どもたちの元気な声は、気分を明るくしてくれます。例えば近所の小学校や幼稚園から聞こえる休み時間の賑わいもその1つです。

またよく聴くラジオ番組の1つに「きこえタマゴ」があります。子どもたちが主役のバラエティー番組で、大人が聴いても楽しめます。ネットラジオでも配信されていますのでぜひ聴いてみてください。

・きこえタマゴ(NHKラジオ第1)