2018年3月29日木曜日

株が東証より安く買えるかも…。SBIの新サービス SBBO-X


こんにちは。ひとりです。

SBI証券が4月2日、新サービスを導入します。個人投資家向けに東証を通さない株式の売買サービスです。

・「SBBO-X」(SBI Best Bid Offer-Cros)
より有利な約定機会の提供と、一部の大口のお客さまの国内株式現物取引手数料の無料化を実現


ダークプール。有利な株価での売買につながる新サービス


提供されるサービスは立会外取引の一種で、「ダークプール」と呼ばれるものです。ダークプールは東証などの取引所を介さずに、証券会社内で投資家の売買注文を付け合わせる取引です。

取引所や私設取引システム(PTS)と異なり、注文価格や注文量などの取引内容が外部から見えにくいのが特徴です。

取引参加者が互いの手の内を明かさずに取引できるため、株価への影響を抑えることができるとされます。国内ではこれまで、大口取引を行う機関投資家の利用が中心でした。

サービスの導入にあたって各社は、個人投資家にとって、より有利な株価での売買につながる場合があると説明しています。

その根拠は、東証では1円単位の売買が多い半面、ダークプールやPTSでは 0.1円単位での売買が可能だからです。

また取引所やPTS間の株価も比べて、より有利な条件で売買できる市場に振り分けてくれます。


約定までの取引に不透明感が


SBI証券のサービスでは、外資系証券などのダークプールとつなぐため、超高速取引(HFT)業者やヘッジファンドなどの機関投資家と個人の注文を付け合わせることになります。

売買の注文動向を示す板情報が開示されないため、約定までの取引に不透明感が残ります。取引所と比較してどれだけ有利な価格で売買できたか、リポートを作成する予定の証券会社もありますが、SBI証券はどうでしょうか。

ちなみにマッチングエンジン提供会社は「SBIプライム証券株式会社」で、(株)SBI証券と、(株)SBI BITSの共同出資会社として誕生した金融商品ブローカーです。

・SBIプライム証券株式会社


有利な株価条件と取引手数料の割引


SBI証券の「SBBO-X」ではサービスの特徴を2つ紹介しています。
  1. より有利な株価での売買につながる可能性があること
  2. 取引手数料のランクに応じて割引をすること(10%割引~最大無料)
一方で(2)の割引は、スタンダードプランのみに当てはまることです。「アクティブプラン」を利用していると適用されません。アクティブプランの場合は従来どおり、1日の約定代金合計額に応じて手数料が決まります。

利用条件さえ合えば、試してみたいものです。