2018年9月24日月曜日

雑誌クラッシィが話題。棋士の着回し、役作りで太ったら…


こんにちは。ひとりです。

コンビニや書店に並ぶ数々の女性誌。おまけ付きで読者を誘うものから、アイドルを専属モデルにして話題性を集めるものまで様々です。

女性誌の特集企画といえば定番ものを、年間を通じて使い回すといった印象です。例えば今年と昨年の同月号が同じ企画なんてこともざらにあります。特に日経ウーマンやプレジデントウーマンなどの女性ビジネス誌に当てはまります。

ちなみにウエディング・結婚情報誌のゼクシィは月刊ですが、連続3ヶ月購読すれば結婚式周辺の情報や知識が一通り手に入るように作られています。

女性誌の企画の使い回しは、定期購読する読者を無下にした企画ともいえますが、一方で、はなから特集内容に応じて手に取る読者層を狙ったものとも考えられます。


女性プロ棋士の着回し、劇団員、役作りで太ったら…


女性ファッション誌「CLASSY.(クラッシィ)」(光文社)10月号の企画が話題です。

誌上コーデ、ぶっ飛び企画、定跡破り!女性プロ棋士の着回し、劇団員、役作りで太ったら…、彼氏にだまされ、お金なくても。
日経MJ(流通新聞) 2018年9月24日


着回しコーディネートはファッション誌の定番企画ですが、そのストーリーが注目を集めています。

「今日は初めて獲得したタイトルの防衛戦。序盤からリードを広げて危なげなく快勝できた!」

こんなセリフから始まる、女性棋士を主人公に着回しコーデを紹介するストーリーです。いかにも昨今の将棋の話題性に相乗りした展開ですが、ファッション誌と将棋という組み合わせが新鮮です。

なにも将棋のルールや大変さを紹介する目的ではありません。将棋がファッションを、主人公の1週間の充実具合を引き立てるための出しに使われているだけです。

他にも役作りで太った劇団員の「体型カバーコーデ」や、結婚詐欺に見舞われてお金がない女子の「ファストファッション着回しコーデ」などがネットで話題で、「服よりも気になる」そうです。

同じ企画は2度と使えないでしょうが、登場する主人公像をしっかりと作り込むことで、続編に発展することもありです。

情報発信速度では、雑誌はネットに到底かないません。そこでいかに区別をつけられるか、いかにネットと連動させて企画を発展させられるかが作り手を悩ますところでしょう。

記事にもありますが雑誌の作り手がいかに楽しんでいるか、惰性で作っていないかが大切で、それは読者にも伝わることだと思います。