2018年9月27日木曜日

オリックスの「自分磨き制度」。それでも中小企業を選ぶか


こんばんは。ひとりです。

オリックスが上場企業ならではの社員サービスを6月から提供しています。グループの約1万人の社員を対象とした「自分磨き制度」です。

語学学習や資格取得、健康増進などに取り組む社員に対して、年間で最大6万円を補助する内容で、月換算すると補助金は5,000円です。

働き方改革による残業時間の削減などで生まれた時間を有効に使ってもらうことが狙いだそうですが、一方であるデータを参照すると学習や訓練に充てる人は3割ほどです。(リクルートワークス研究所)

また健康増進にもこの制度を充てられるそうで、スポーツクラブの利用や仕事と家庭の両立を図るためのハウスクリーニング、保育や介護サービス費用にも使えます。こう見ると、月5,000円の給料アップとも受け取れます。


中小企業に就職する意味が、かすれる程の優遇


7月までに約2300件の利用申請がありましたが、オリックス社の担当者は「1万人全員の参加を目標に社内周知に力を入れていく」と話します。

オリックスの大卒初任給は、全国型で230,000円、地域限定型で222,000円です。中小企業に新卒で入社する意味が、金銭面だけを見ると無いようにも思えます。

お金や福利厚生の充実だけで会社を選ぶわけではないでしょうが、就職先を選ぶ際の優先順位が高い1つであることは間違いありません。