こんにちは。ひとりです。
適度な距離感は人間関係を良好なものにします。例えば昨日、今日と、険悪な関係と良い関係を見聞きしました。
配達途中の「青い」お兄さんと「緑の」お兄さんが談笑
険悪な方からご紹介します。電車で帰宅していると、食事を終えた3人組が乗り込んできました。年配と中年の男性、中年の女性です。
3人はどうやら職場の同僚らしく、ここにはいない別の同僚と、先の女性の職場での関係を心配している様子。もとは仲の良かった2人らしいですが、何があったのか、今は周りの同僚が心配するほど険悪な雰囲気のようです。
年配と中年の男性2人は、言葉を選んで女性に話しかけています。関係を改善できる見込みがありそうなのかと。当の女性も悩んでいるらしく、関係を改善しようと試みたが成果はなく今に至っているとのこと。
人間関係においては答えがなく、男性2人も困り顔です。
また良い関係は今朝の出勤途中で。ビジネス街に荷物を運ぶ「青い」お兄さんと「緑の」お兄さんが、立ち止まって世間話を交わしていたことです。
私は勝手に、同業者と関わらないようにという暗黙の了解が両社にはあるのではと推測していましたが、そんなものはないようです。
時折トラックから荷物を下ろすのを手伝ったり、笑顔で他愛もない話を交わしたり。まさに適度な距離感が生む、良好な人間関係です。
新人のサポートにもこの距離感が大切
立場や環境が変わるとまた、人間関係も変わるもの。例えば職場においては、別の部署だった時は適度な距離感があったため良好な関係を築けていたものが、いざ同じ部署になると険悪になってしまうこともその1つです。
新入社員が入るこの時期、新人のサポート役(メンター)にもこの距離感が大切です。同じ部署の先輩や上司には相談できないことでも、仕事で直接関わることがない別部署の先輩になら相談できるということもあります。
万協製薬株式会社の「プチコミファミリー制度」
例えば万協製薬株式会社(三重県)では「プチコミファミリー制度」を設けています。
毎年行われている「プチコミファミリー制度」では、勤続年数・所属・年齢の違う社員同士が擬似家族グループを作り、会社からの助成金を利用して食事会や社員旅行の活動を行っています。
グループは他部署間の社員で編成されるため、職場制度の話からプライベートのことまで相談しやすい環境となっています。
・プチコミファミリー - 万協製薬株式会社
この制度は2007年から導入され、社内の活性化に、また離職率の低下にもつながっているようです。
一旦険悪になった人間関係は、立場や環境が変わらない限り戻ることはありません。だから中小企業の、部署異動や転勤がない職場は厳しく、それが離職率の高まりにつながっているとの考え方もあります。
2018/01/16
相性のズレ、調整余地乏しく。中小企業、高離職率のウラ
私が働いている会社では昨年末、1人退社しました。出入りが激しい業界、会社ですが、ここ3年は特にそれを感じます。長く働けばよいかといえばそうではありませんが、中小企業の採用の仕方、採用してからにも課題があると思います。