2018年12月7日金曜日

実績100万件の手術ロボ、ダビンチ。2019年は医療分野に注目


こんにちは。ひとりです。

米国の個別株を投資目的で調べていると、日本でも商品やサービスを展開する企業が沢山あります。洗剤や食品などの日用必需品はもちろんですが、医療分野においてもそうです。

例えば、「ダビンチ」という手術ロボットがあります。インテュイティブサージカル社(ISRG)が発売しているもので、市場を20年近く独占しています。


世界で約4,500台を導入、手術数は100万件に


1999年の発売以来、世界で約4,500台が導入され、手術数は2018年に100万件に達する見通しです。

ダビンチの導入が増えるに連れて、ISRG社の株価は上がりますが、ここにきて不安材料が見えます。ダビンチが持つ手術ロボット関連の特許が切れ始め、各地で参入をもくろむ企業が増え始めていることです。

日本では川崎重工業とシスメックスがメディカロイド社を、海外ではグーグルがジョンソン・エンド・ジョンソンとバーブ・サージカル社を立ち上げています。

いずれも2019年から2020年にかけて、ダビンチよりも安価な手術ロボットを導入する予定です。その価格は100,000,000(1億)円を切るのではと予想されています。

安価でも1億円。ダビンチの価格はなにしろ、旗艦モデルで 3億円弱、廉価版でも1億5千万円を超えます。


ヘルスケアは長く投資できる分野


工場で可動する産業用のロボットから手術用のロボットへ。川崎重工はファナックや安川電機と並ぶ産業用ロボットの大手で、ロボットアームの精密な動作や制御に強みがあります。またすでに製薬や調剤向けロボットで、医療分野の実績があります。

市場の混沌が2019年は予想されていますが、そのなかにあってヘルスケア分野が今後、注目される1つになるかも知れません。ヘルスケアはいっときの投資テーマではなく、長く投資できる分野だと思います。

ヘルスケアセクターの米国ETFでは、バンガード・米国ヘルスケア・セクター(Vanguard Health Care)が有名です。先のジョンソン・エンド・ジョンソンは組入れ上位銘柄に挙がっています。


合同会社(LLC)の税制有利。あのアマゾンやアップルも


ダビンチを発売するインテュイティブサージカル社は、日本では合同会社です。

・インテュイティブサージカル合同会社

合同会社は税制有利で、このブログでも以前ご紹介しました。

2017/12/16
・合同会社の税制有利。あのアマゾンやアップルも
設立期間が株式会社の1〜2ヶ月と比較して2〜3週間と短く、また維持コストが安いこと、意思決定の仕組みを柔軟に設定できることなどが合同会社普及の背景にあります。 
国内で新設された合同会社は2015年を皮切りに年間で2万社を超え、アマゾンジャパンなど、株式会社から合同会社に形態変更する動きも出ています。