2018年5月24日木曜日

前日比 -1.33%。株価下落時に、投資家が行う3つのこと


こんにちは。ひとりです。

日経平均株価の終値は、前日比252円73銭(1.11%)安の2万2437円01銭でした。日経平均株価の3日続落は、3月16日~20日の下げ以来、約2カ月ぶりです。

私の持ち株の評価損益比率は、前日比 -1.33%です。持ち株のなかで、電気機器、化学銘柄が約2.7%、約1.6%と大きく下げています。


株価下落時に、投資家が行う3つのこと


株価が大きく下落した際に、投資家が行う3つのことを以前投稿しました。
  1. 現状分析
  2. 下落理由・背景の把握
  3. 未来予測

今回の下落を、この3点から見ていきます。

(1)現状分析/日経平均株価が何%下がったのか、事実を確認する
  • 日経平均株価の下落幅は24日午後、一時300円を超えた
  • 3日間の下落率は、2.47%(565円36銭 安)
  • 22日(火)/前日比42円03銭(0.18%)安の2万2960円34銭
  • 23日(水)/前日比270円60銭(1.18%)安の2万2689円74銭
  • 24日(木)/前日比252円73銭(1.11%)安の2万2437円01銭
  • 3日続落は、3月16日~20日以来、約2カ月ぶり
  • 外国為替市場で1ドル=109円台前半まで円高・ドル安が進行
  • 東証一部の値下がり銘柄数は1568。全体の約75%
  • 東証一部の値上がり銘柄数は445、変わらずは70

(2)理由・背景/日経平均株価がなぜ下がったのか、その理由を確認する
  • 自動車関税の引き上げを、トランプ米政権が検討すると発表したから
  • 円高・ドル安の進行(1ドル=109円台前半)が、自動車や機械、電機など輸出株全般の重荷になったから
  • 米長期金利の低下で、投資家に株式運用環境が悪化すると見られたから
  • 北朝鮮高官が、米朝首脳会談を中止する可能性に言及したから

(3)未来予測/日経平均株価が回復するまでに要する時間を、過去の事例を参考に予測する

2016年の市場が思い出されます。6月頃に市場全体が下がり始め、トランプ米大統領が当選する年末までは、私の持ち株の評価損益比率は -30%と底を這っていました。

持ち株の一部(2016年6月28日)

市場環境も私の持ち株、投資経験も2年前とは異なるとはいえ、当時を振り返ると、株価下落時の買付余力がなく、年末までほったらかし、身動きが取れなかったことが思い出されます。

米政権の、会談や貿易で自国が優位になるようにという思惑(日経平均株価の下落要因)が見える分、一時的な市場価格の調整に留まるのではと判断しました。そのため持ち株のなかで今日、大きく下げた電気機器、化学銘柄を買い増ししています。

一方で気をつけたいことがあります。相場の下げ局面で見られる、中小型銘柄の下げ幅の大きさです。私は中小型銘柄を、個別、投資信託を含めて保有しています。

投資家が相場下落リスクへの備えを進めるなかで、長期で収益成長が期待できる中小型銘柄を少しずつ利益確定しながら、流動性が高く割安になっている国際優良銘柄を買い増ししています。

相場の下げ局面では、流動性が高い銘柄の方が相対的に下がりにくいからです。私の持ち株のなかの国際優良銘柄は事実、今日のような市場で -0.4%に留まっています。

このように、中小型銘柄や国際優良銘柄を市場環境に応じて、そのリスク幅の特徴を知ったうえで投資できるようになりたいと思います。


過去の市場下落時の事例は、読み返す度に参考に


過去の市場下落時の事例は、読み返す度に参考になります。このブログ内を例えば、キーワード「下落」で検索すると、次のような投稿が挙がります。

・ブログ内検索「下落」

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