2018年4月4日水曜日

電極株が軒並み15%下落。利確の引き金は野村のレポートか


こんにちは。ひとりです。

日経平均株価の4日の終値は、前日比 27円26銭(0.13%)高の2万1319円55銭でした。私の持ち株の評価損益比率は前日比 0.32%です。


約1,300品目。産業用ロボットなどに25%の関税が


米株高や外国為替市場での円安・ドル高の進行を好感して、100円超上昇する場面が午前中にはありました。短期スタンスの投資家が前日までの下げを受けて押し目買いを入れた模樣です。

一方で、米通商代表部(USTR)が日本時間の朝方、中国の知的財産の侵害に対して発動する制裁関税の原案を公表しており、これが株価を押し下げる要因の1つとして挙げられます。

産業用ロボットなど約1,300品目に25%の関税を課すと伝わり、電機株や機械株などへの懸念から関連銘柄に売りが入りました。私の持ち株の関連銘柄にも-3%と、大きく影響しています。

業種別東証株価指数(TOPIX、全33業種)では、水産・農林業や不動産業、陸運業などが上昇しています。内需関連やディフェンシブ関連銘柄への買いが目立ちました。


ニードルコークスの供給増により、製品価格の下落も


黒鉛電極メーカーの株価が4日、15%以上も急落しました。黒鉛電極は製鉄の電気炉に使うもので、昭和電工や東海カーボン、日本カーボンが関連銘柄に挙げられます。

黒鉛電極は鉄スクラップを溶かす時に使われ、世界的な鉄鋼需要の高まりが価格を押し上げてきました。

一方で、黒鉛電極の原材料となるニードルコークスは、EVなどのリチウムイオン電池にも利用されるために供給不足が続いており、それが製品価格の値上げにつながっています。そんな状況の中で、関連銘柄の株価にピークアウトの可能性が見えてきました。

電極メーカー株が軒並み売られるきっかけとなったのは、野村証券が3日付で発行したレポートです。


15%下落の銘柄も。野村のレポートが利確を促す格好に


ニードルコークスの供給が、中国メーカーの増産により上向くとレポートで分析しています。

世界の黒鉛電極の需給が緩和することで、電極メーカーがこれまで値上げしてきた製品の下落につながります。それがあってか黒鉛電極メーカーの株価が4日、15%以上も急落したのだと考えられます。

関連メーカーの株価は軒並み2倍、3倍を超える水準に2017年度中に上昇しており、今回のレポートが利確を促す材料になりました。


「Nomura Fund21」野村證券の投資信託 情報誌


野村證券のウェブサイトからは、投資戦略やトレンド情報が発信されています。例えばその1つに「Nomura Fund21」があります。

野村證券が発行する投資信託 情報誌で、ウェブサイトではPDFデータでバックナンバーを見ることができます。(偶数月 第1営業日更新)

・野村證券 - Nomura Fund21

「電気自動車」と「自動運転技術」を最新号では特集しています。
Nomura Fund21 vol.126
  • 特集1 EV(電気自動車)と自動運転技術の進展で変化する自動車業界
  • 特集2 色々な角度から見るアメリカの成長


下記は閲覧可能なバックナンバーです。(2018/4/4 時点)

2018/02/01
Nomura Fund21 vol.125
  • 特集 人生100年時代を生きる

2017/12/01
Nomura Fund21 vol.124
  • 特集1 ブラックロックの投資家動向調査から見る 日本人の投資への関心
  • 特集2 進化するテクノロジー ~新たな投資機会をもたらす最先端技術~

2017/10/02
Nomura Fund21 vol.123
  • 特集1 ボラティリティの違いによる、積立投資の効果
  • 特集2 今、注目される欧州~経済の現状と投資妙味~

2017/08/01
Nomura Fund21 vol.122
  • 特集1 100人100通りの資産運用を叶える 投資一任サービス
  • 特集2 アクティブ投資の神髄~絶対的なリターンの追求~

2017/06/01
Nomura Fund21 vol.121
  • 特集1 新興国の消費拡大の波に乗る アジアのeコマース市場
  • 特集2 米国利上げ本格化の波を乗り越える!変動金利が特徴のバンクローンに注目

2017/04/03
Nomura Fund21 vol.120
  • 特集1 寿命100年社会
  • 特集2 ~ダイヤモンドの原石を発掘する~ 日本の中小型株投資

証券会社のウェブサイトには有益な情報があります。その証券会社に口座を持っているかどうかは別にして、いろんな証券会社のウェブサイトを覗いてみるのも良いと思います。