2018年4月6日金曜日

職場離れて社員研修、17年度は75%に。2年連続で上昇


こんにちは。ひとりです。

入社してからの研修は、職場内で社員が行うのか、職場から離れて外部機関と連携して行うのかでその内容も質も異なります。

また入社当初の研修にどれだけ時間と手間をかけているかで、社員の定着率、離職率が変わってきます。


職場離れて研修、17年度は75%に、2年連続で上昇


従業員研修に関する調査によると、職場を離れて正社員を研修させた事業所は75.4%でした。(2017年度、厚生労働省)

前の年度から1.4ポイント伸び、2年連続で上昇しています。背景には新入社員らの研修を充実させて、早期離職を防ぐ狙いが見えます。

中途入社や正社員以外には、社員研修に時間とお金を掛ける企業が少なく、中小企業ともなればそれが顕著に表れます。新卒で大企業に入社する良さは、研修制度の充実具合にあります。社会人としてこれから何十年も働く上で、経験からもその点は実感します。

一方で、企業で経験を積んだ後に、組織から離れた働き方をする人が増えています。フリーランスです。


フリーランスの推定報酬が12%伸びるが、それでも186万円


フリーランスは年々、社会でその存在感が増しています。「フリーランス実態調査2018」によると、2018年のフリーランスの推定経済規模(推定報酬額)が初めて20兆円を超えました。(ランサーズ、全国の20~69歳の男女3096人を対象に実施)

その規模は、日本の総給与支払額の10%を占める額で、3年前に比べて4割ほど増えています。企業に所属しない人のほか、副業を許可する会社、副業をする会社員が増えるなど、柔軟な働き方の広がりが数字からも分かります。

フリーランスの人口だけを見れば、前年比横ばいの1119万人に留まりますが、3年前と比べると2割多く、フリーランス個人の平均報酬は186万円と12%伸びています。


フリーランスの内訳は主に4つです。


1)副業 41%
メインの仕事を抱えながら別の仕事もする働き方

2)自営業 29%
法人を経営する働き方

3)複業 26%
2社以上の企業から雇用される働き方

4)自由業 5%
弁護士を始めとする士業としての働き方

(3)の複業で働く人の伸びが、昨年比5%増の290万人と他よりも目立っています。また会社員から副業を経て、本格的に独立する場合もあります。

個人フリーランスの平均報酬(186万円)を見ても、大部分の人がその仕事だけで生計を立てるのは難しいです。

不可避な理由がない限りは、フリーランスとして収入の目途が立つまでは、副業で得た人脈や経験を社業に生かすことが現実的かと思います。