2018年4月24日火曜日

ZOZOと三越伊勢丹の儲かりも見える、株式のテクニカル指標


こんにちは。ひとりです。

日経平均株価の終値は前日比、190円08銭(0.86%)高の2万2278円12銭でした。日経平均株価は3営業日ぶりの反発です。私の持ち株の評価損益比率は前日比 0.56%です。

中国共産党の政治局会議が23日、内需拡大による安定成長を目指す方針を打ち出しています。この内需拡大策への期待が、ダイキン工業やコマツ、日立建機など中国関連銘柄の値を押し上げる要因になりました。

また、外国為替市場で円相場が1ドル=108円台後半で円安に推移して、自動車や機械など大型輸出株を中心に買いが入りました。


テクニカル指標から見る、銘柄選別と株の買い時


私が株式を購入する際に参考にしているテクニカル指標と買いの目安をご紹介します。もちろん、毎回この指標に照らし合わせて購入するわけではなく、観測している銘柄の購入時期を探ったり、新規の銘柄探しに使ったりしています。

参考にしているテクニカル指標と買いの目安
  • PBR/1倍以下
  • PER/15倍以下
  • ROE/10%以上
  • ROA/5%以上
  • 自己資本比率/50%以上
  • EBITDA/5倍以下
  • 25日移動平均乖離率/-15% ~ -10%
  • サイコロジカルライン(15日)/30%以下で買いシグナル
  • RSI/25%以下で買いシグナル

個別に指標を紹介します。

・PBR/1倍以下
株価純資産倍率(Price Book-value Ratioの略称)。市場が評価した値段(時価総額)が純資産(株主資本)の何倍であるかを表す指標です。一般的にはPBR水準1倍が株価の下限と考えられています。つまりPBR1倍以下の銘柄が狙い目ということです。
  • 株価  ÷  BPS(1株当たり純資産)

・PER/15倍以下
株価収益率(Price Earnings Ratioの略称)。株式の投資価値を判断する際に利用する指標です。例えば株価が500円で、1株当たり利益が50円なら、PERは10倍です。一般的には、市場平均との比較や、同業他社との比較で割高・割安を判断する場合があります。
  • 時価総額 ÷ 純利益
  • 株価 ÷ EPS(1株当たり利益)

・ROE/10%以上
自己資本利益率(Return On Equityの略称)。企業の自己資本(株主資本)に対する当期純利益の割合です。
  • 当期純利益 ÷ 自己資本
  • EPS(1株当たり利益)÷ BPS(1株当たり純資産)

過去に投稿した記事では、ゾゾタウンと三越伊勢丹の儲かり具合を、ROEを絡めて紹介しています。

2018/4/9
「難しいことを難しいまま言うやつ、あれ、馬鹿だよね」
「新入社員のための財務講座」が4月4日~7日まで、日経新聞の朝刊で4回に渡って連載されていました。株式投資をする上では時に、企業の決算書に目を通すことも必要かと思います。決算書は企業の成績表でもあり、投資雑誌にはないような客観的な数字情報が得られます。新入社員を意識した企画がこの時期は多く、平易な言葉で分かりやすく解説されているのが良いです。

・ROA/5%以上
総資産利益率(Return On Assetの略称)。総資産(総資本)が、利益獲得のためにどれほど効率的に利用されているかを表します。利益を総資産(総資本)で除して算出します。米国では、企業の収益性を判定するのに総資産利益率(収益率)=ROA、もしくは株主資本利益率=ROEがよく用いられます。

・自己資本比率/50%以上
企業のバランスシート上で、資本金、法定準備金、剰余金などから構成される部分です。自己資本は純資産とも呼ばれます。自己資本は返済義務がなく、配当金支払いも業績に応じて弾力的に行えます。総資本に対する自己資本の割合が大きい、つまり自己資本比率が高いほど企業経営の安全度が高いといえます。

・EV / EBITDA(イービットディーエー)/5倍以下
利払い前・税引き前・減価償却前利益(Earnings before Interest, Taxes, Depreciation and Amortization)。EBITDAは、営業利益に減価償却費を加えて計算します。1年間の営業キャッシュフローに相当する企業価値評価の指標です。EV÷EBITDAはEV / EBITDA倍率と呼び、M&A(企業の合併・買収)における評価指標として使われます。

・25日移動平均乖離率/-15% ~ -10%
終値と指定期間(通常、5日・25日・13週・26週のいずれか)の移動平均線の平均値がどれだけ離れているかを数値化したものです。株式の買われ過ぎや売られ過ぎの判断材料に使われます。相場の経験則では次のようにいわれています。
  1. 5%以上になると相場が目先調整局面を迎える
  2. 10%以上になると天井になる
  3. マイナス5%以下になると相場が目先反発に転じる
  4. マイナス10%以下になると天底である。

・サイコロジカルライン(15日)/30%以下で買いシグナル
Psychological Line。前日比で上昇した日数が何%あるかを計算したもので、皆が強気になれば売り、弱気になれば買いのシグナルとする逆バリの指標です。サイコロジカルラインが75%(12日間で9勝3敗)を超えた場合は、相場の過熱感(買われ過ぎ)を示すシグナルです。一方で25%(12日間で3勝9敗)を下回った場合、相場の底入れ(売られ過ぎ)を示すシグナルとして使われます。

例えばある銘柄のサイコロジカルラインが23日、75%(12日間で9勝3敗)に達しています。

サイコロジカルラインは、前日比で上昇した日数が何%あるかを計算したもので、皆が強気になれば売り、弱気になれば買いのシグナルとする逆バリの指標です

またサイコロジカルラインの考え方に上昇幅・下落幅を導入したのがRSIです。

・RSI/25%以下で買いシグナル
相対力指数。振幅を測る分析の一種で、相場が上昇、下落のどちらの勢いが強いかを測ります。J.W. ワイルダー(アメリカ、テクニカル・アナリスト)によって開発されました。RSIが70%以上であれば買われ過ぎ、30%以下であれば売られ過ぎと判断されます。


解説文は、野村證券の証券用語解説集を参照しました。
・野村證券 - 証券用語解説集

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