2018年5月12日土曜日

手数料、二重課税。米国ETF投資、特定口座とNISAの使い分け


こんにちは。ひとりです。

米国株式に先日、興味があると書きました。

2018/5/10
5%超下落のガイダンスリスク。良好な決算でも下げる日本株
私の持ち株の1つが8日、決算を発表しました。株価は翌9日、前日比 5%超と大きく下げています。決算後の株価の上げ下げには癖があります。決算が続くこの時期に意識されるのが「ガイダンスリスク」です。ガイダンスリスクとは企業が減益予想を示したり、市場予想を下回る見通しを示したりして株価が崩れることです。

興味がある時が行動の時と、米国株式に関する書籍を早速読みました。米国株式のなかでも特にETF(上場投資信託)に特化した内容です。

ETFはこの7本を買いなさい

書籍タイトルにもあるようにETF(上場投資信託)をテーマにした内容ですが、米国ETFに的を絞っています。おすすめの7本は実際、米国ETFが6本で、日本ETFは1本にとどまっています。

著者名:朝倉智也(モーニングスター株式会社 代表取締役社長)
出版社:ダイヤモンド社
販売開始日:2017年6月21日


8割超が金融機関。国内のETF保有者


書籍タイトルにもあるようにETF(上場投資信託)をテーマにした内容で、米国ETFに的を絞っています。おすすめの7本は実際、米国ETFが6本で、国内ETFは1本にとどまっています。

ETFが米国に比べて日本にまだ浸透していない理由は、その出来高の少なさで、その点から日本のETFを投資対象にはできないと判断する投資家が多いようです。

また日本のETF保有者の8割超が金融機関という事実も課題かもしれません。米国のETF保有者を見ると、個人投資家が8割近くを占めており、投資先進国では個人が積極的にETFを活用して、資産運用をする姿が見えます。

私の持ち株にも1銘柄、ETFがあります。

私の持ち株のETFは、「SPDR S&P500(1557)」で、S&P500株価指数に連動するものです。平均売買高(直近90日)は1,743口と少ないですが、日本円で手軽に購入できるという点に魅力を感じています。

・SPDR S&P500 ETF | 日本取引所グループ
・SPDR S&P500 ETF | 概要(PDFデータが開きます)


米国ETF投資、特定口座とNISA口座の使い分け


米国ETFへ投資する上では、特定口座を利用するのか、NISA口座を利用するのかで違いがあります。例えばNISA口座では「外国税額控除」(二重課税の解消)が使えないが、証券会社によっては購入時手数料が無料になるなど、その点も書籍に紹介されており参考になりました。

また「ダイヤモンドZAi」(2018年4月号)で米国株を特集しています。

米国個別銘柄の紹介が中心ですが、インデックス投資を紹介する企画で投資信託と国内、米国ETFを(1)売買コスト、(2)購入時手数料、(3)特徴の3点から比較しています。

先に紹介した「ETFはこの7本を買いなさい」と合わせて読むと、情報が補完されて、さらに理解が深まりました。特に売買コストと購入時手数料については、書籍に記載が少なかったので、ダイヤモンドZAiの記事が役に立ちました。

どんな情報でも、1つの媒体で理解したつもりにならずに、複数の媒体を読み比べて情報を補完することが大切ですね。

米国株の買い方も、ダイヤモンドZAiらしく初心者向けに分かりやすく掲載されています。

月刊雑誌で取り上げられる個別銘柄に関する情報は、雑誌の制作時と発売時に時間差があり参考にはしていませんが、「米国株の買い方(証券会社選びのポイント)」や「確定申告の方法」など、情報の鮮度がさほど重要視されないものについては、とても参考になります。