2018年5月18日金曜日

PCは個人で所有してこそ。生徒 5.9人で、PC 1台を使い回し


こんにちは。ひとりです。

私がパソコンを初めて購入したのは大学生になった時です。中学生や高校生の頃にはパソコンを使うような授業が定期的になく、あっても年に数回、レポートを作成するためにテキストを入力するだけのものでした。

パソコンに興味を持つ以前に、学校や家庭を含めて触れる機会、パソコンを使って何ができるのかが分かりませんでした。


学習用コンピューターを1人1台に


文部科学省は学校の情報通信技術(ICT)環境の整備を進めています。情報を活用する能力を重視した次期学習指導要領の実施を見据えたものです。

学習用コンピューターを3クラスに1クラス分程度、授業で1人に1台のパソコンが行き渡るようにするといった目標を定めて、自治体を財政措置や助言などで後押しします。

パソコン1台当たりの児童生徒数は現在、全国平均5.9人です。
  • パソコン整備状況の全国調査(文部科学省)
  • 2017年3月時点


パーソナル コンピューターは個人で所有してこそのもの


パソコンとは「パーソナル コンピューター(personal computer)」の略で、私は個人で所有(購入)してこそのもの、使いたい時に使えるからこそ意味のあるものだと思います。

授業中だけパソコンに触れていては、個々人の興味を引き出す機会を損失しているように感じます。今では10万円前後で手に入るノート型のパソコンが充実しています。

例えばアップル社のMacBook Airだと、106,704円(税込み)から手に入ります。基本のオフィスアプリは無料です。性能面での不満や物理的な故障などでの使用限度を考慮して、使用するのが4年間と仮定しても1日の負担額は約73円程度です。

  • 106,704円(パソコン本体)÷ 1460日(365日 × 4年間)= 73.08円/1日あたり


買い替えが必要なパソコンを、大量に抱える必要があるか


パソコンには性能面での不満や物理的な故障など、使用限度があります。いずれ買い替えが必要なパソコンを、大量に学校側で抱える必要があるのか疑問です。

それを考慮しても、学校側が一部費用を負担したうえで個人にパソコンを購入させて、パソコン購入費用の代わりに学校側は、電子黒板やプロジェクターといった大型提示装置を教室ごとに設置したり、無線LAN環境を整備したりするほうが効果的かと思います。

またICT支援員の導入も欠かせません。教材作りや授業での指導などで教員を支援するICT支援員を配置している学校はまだ少ないのでは。先の計画ではICT支援員を4校に1人配置するとあります。

「何をどう整備したらよいか分からない、必要性がまだ浸透していない」(文科省担当者)。情報通信技術(ICT)環境の整備が進まない理由は、まさにこれだと思います。

公立学校と私立学校の学習環境は異なりますが、ICT環境の整備方針、整備完了状況は大きく差が開いている1つでしょうか。

2018/4/10
親の所得と教育格差。回答者の6割、4600人超が格差を容認
「学校教育に対する保護者の意識調査」が先日、新聞に掲載されました。教育格差があるのは「当然」「やむをえない」と62.3%が回答。教育格差の容認が6割を超えたのは4回の調査で初めてです。