2018年5月26日土曜日

投資信託に掛かる4つの費用。半数以上が知らない信託報酬


こんにちは。ひとりです。

投資信託は、イデコやつみたてNISAの認知が向上したことで、より身近なものになりました。一方で、投資信託を購入した後にも、費用が掛かり続けていることを知らない人が多いようです。


投資信託に掛かる4つの費用。多数が知らない信託報酬


投資信託には4つの費用が、場面に応じて掛かります。
  1. 買付手数料(不要な場合あり)
  2. 信託報酬(必ず発生)
  3. 信託財産留保額(不要な場合あり)
  4. 解約手数料(不要な場合あり)

1)買付手数料
投資信託の購入時に掛かるのが買付手数料です。ネット証券を通じて購入できる投資信託の場合、その多くは購入時の手数料が不要なノーロードが大半です。

2)信託報酬
信託報酬は、購入後に毎日掛かる投資信託の運用管理費用です。中長期で投資信託を運用する場合に考慮すべきコストですが、購入者の半数以上がこのコストの存在を知らないというアンケート結果があります。
  • 信託報酬がかかることを知っている(投信保有者)47.3%
  • 投資信託協会が2017年9月に調査。2018年3月に結果を発表

3)信託財産留保額
解約時に基準価額から差し引かれるものが信託財産留保額です。まだその投資信託を保有している人たちのために、運用の安定性を保つために信託財産に保留されます。

4)解約手数料
解約手数料はその名の通り、投資信託を売却するときに必要な手数料です。


保有している投資信託の費用を見ると


私が保有している投資信託の一部を確認してみると、このようになります。

SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ(年2回決算型)
  1. 買付手数料なし(インターネット)
  2. 信託報酬(税込)/年 1.8144%
  3. 信託財産留保額 0.3%
  4. 解約手数料なし

レオス-ひふみプラス
  1. 買付手数料なし(インターネット)
  2. 信託報酬(税込)/年 500億円まで1.0584%、500億円を超える部分0.9504%、1000億円を超える部分0.8424%
  3. 信託財産留保額なし
  4. 解約手数料なし

いずれもアクティブ型の投資信託のため、信託報酬が1%を超えています。つみたてNISAの信託報酬が、平均 0.28%なのを見てもその違いが分かります。(インデックス型、国内外の株式を対象とした商品の場合)

つみたてNISAは信託報酬の上限を0.5%〜0.75%と商品ごとに定めています。選別された商品群から選ぶとあって、つみたてNISAを利用する人のなかで信託報酬を知らない、気にしない人がいるのも事実だと思います。

先のアンケート結果にあった、購入者の半数以上がこのコストの存在を知らない要因の1つにも挙げられるのでは。

信託報酬は口座振替などで直接支払うのではありません。投信の財産から毎日支払われる形で、間接的に負担しているのです。そのため、信託報酬が発生していることが見えにくい点も気をつけるところです。

私は売却時に利益が出れば、信託報酬が高くても問題ないと考えています。