2018年5月10日木曜日

5%超下落のガイダンスリスク。良好な決算でも下げる日本株


こんにちは。ひとりです。

日経平均株価の終値は前日比88円30銭(0.39%)高の2万2497円18銭でした。私の持ち株の評価損益比率は前日比 0.79%です。

外国為替市場で円相場が1ドル=110円に迫る水準にきており、輸出関連株を中心にした買いを誘いました。また指標面で割安感のある金融大型株にも注目が集まっています。

時価総額首位のトヨタが9日、決算を発表しています。その内容は市場予想と比べても良好で、日本企業全体の先行きに対する警戒が和らぎました。日経平均の上げ幅は今日、そのせいもあってか100円超に広げる場面も見られました。


「ガイダンスリスク」。良好な決算でも下げる日本株


私の持ち株の1つが8日、決算を発表しました。株価は翌9日、前日比 5%超と大きく下げています。

決算内容を見ると、純利益が前の期比40%以上に増加と決して悪くはありません。ただ市場予想には届かなかったことで、期待されたその分、株価の下落に表れたということでしょうか。株価は今日、2%以上も値を戻しています。

決算後の株価の上げ下げには癖があります。決算が続くこの時期に意識されるのが「ガイダンスリスク」です。ガイダンスリスクとは企業が減益予想を示したり、市場予想を下回る見通しを示したりして株価が崩れることです。

先の株価が大きく下がった要因は、まさに「ガイダンスリスク」です。

日本企業は期初、保守的な業績予想を出す傾向があります。それは製造業に多く、素材や部品を作っている企業にその傾向が強くあるといわれます。非製造業では建設業にも当てはまります。

その一方で、強気の業績予想を出す傾向が強い企業もあります。


成長イメージを与えるために強気の業績予想を


強気の業績予想を出す傾向が強いのは、成長イメージを強調したいベンチャー企業のほか、小売業など消費者を相手に商売している企業です。

売り上げも利益も拡大している企業は、良い商品やサービスを提供しています。利用する消費者からすれば良いイメージがありますね。増収増益が続いて、にぎわっている店にさらに人が集まる様子を思い浮かべます。

このように決算後の株価の上げ下げには癖があります。企業の業績を見極めた上で銘柄をチェックしておき、いざ低めの業績予想が出て、株価が下がってから買うようにするのも取引手法の1つかもしれませんね。

まるで詭計やたくらみといえる要素に過敏な反応を見せる日本企業の株価ですが、一方で米国株価の値動きはどうでしょうか。

外国銘柄への投資をまだ私はしていませんが、興味があります。興味がある時こそ、行動する時ですね。