2017年11月2日木曜日

<伝わる写真の撮り方>伝えたい情報に応じた撮り分け


こんにちは。ひとりです。

写真が好きで、一眼レフカメラやスマホのカメラで物や風景、場面を撮影しています。独り善がりの写真も楽しいですが、それだけにならないように、写真雑誌を見たりニコンカレッジ(ニコンの撮影講座)を受講したりしています。

一眼レフカメラに特定した撮影方法だけでなく最近は、コンパクトデジカメ(コンデジ)やスマホでの撮影方法に特化した講座内容が充実しています。例えばこんな内容が役に立ちました。

  • どんな写真を撮れば良いの?
  • スマホ(iPhone)で綺麗な写真を撮影するためには?
  • 撮影する時に気をつける3つのこと


どんな写真を撮れば良いの?


写真の用途、掲載場面に応じて写真の撮り方は違います。具体的にはインスタやフェイスブックなどのSNSに投稿する写真と、メルカリやヤフオクなどフリマサイトへ出品するためのそれとは撮り方に違いを持たせたほうが良いです。

メルカリやヤフオクに掲載する写真の場合、雰囲気のある写真が良い写真とは限りません。買い手が知りたい情報が見える写真であることが重要なのです。


伝えたい情報に応じた撮り分け


例えば物撮りの場合、1枚の写真で伝えることは1つだけと決めておくと、あれもこれも伝えたいというような迷いがなくなります。伝えたいことが複数ある場合は、伝えたい分だけ撮れば良いのです。

1枚の写真で「色」は分かっても「形」や「大きさ」が分かりにくいことがあります。その際、2枚目で形や大きさが分かるように撮ればいいのです。また他の出品者にはないポイントとして、その商品の使い方や使う場面も写真で提案できればいいですね。その場合は、インスタに投稿するような雰囲気のある写真でも良いかもしれません。複数枚の写真を組み合わせることで、商品の魅力がより正確に伝わります。このように伝えたい情報に応じて、写真の撮り分けが大切です。

撮り分けする時の例
  1. 色や絵柄、素材感などが伝わるように
  2. サイズが伝わるように(例えばiPhoneを商品の隣に並べて撮影するなど、買い手がイメージできる大きさのものと一緒に撮影すると効果的です)
  3. 商品の使い方や使う場面がイメージできるように(使っている場面を撮影する場合は、インスタに投稿するような雰囲気のある写真でも良いかもしれませんね)


スマホ(iPhone)で綺麗な写真を撮影するためには?


一眼レフよりも今は、常に持ち歩いているスマホで撮影することが多いかもしれませんね。そこでスマホ特有の、撮影時に気をつけるポイントをご紹介します。

  • 手ブレしやすいので、しっかりと構えて数枚撮影する
スマホ自体の重さが軽いので、撮影する時についつい動いてしまい、手ブレしがちです。そんな時は肘を机や棚に立てかけたり、壁に持たれて撮影したり、しっかりと構えることが大切です。またシャッターは、1回だけでなく3回ほどきっておくこともポイントです。その中の1枚が手ブレしていても、他の2枚はブレていないということがありますからね。物なら撮影のし直しがきくかもしれませんが、人や場面はなかなか同じように撮り直しができません。綺麗な写真を残したいなら、撮れる時に複数枚撮影しておくことをお勧めします。その中の綺麗に撮れた1枚を残して、後の2枚は削除してしまえばスマホのデータ容量も気になりませんね。

  • ピントは明るい個所に合わせる
写真の中の光があたっていない暗い部分に合わせてしまうと、全体が明るくなり過ぎてしまい白っぽい写真になってしまいます。後で明るく画像補正することは可能ですが、明る過ぎる(白く飛んで何も写っていない)写真は後々補正することができません。そこで、カメラのこんな機能が便利です。

  • カメラの機能「HDR」を有効にして撮影する
iPhoneの標準カメラアプリを使用する場合、カメラ画面上部の「HDR(ハイダイナミックレンジ合成)」をタップします。HDRは、1回のシャッターで同時に3種類の明るさ(明るい、真ん中、暗い)の写真を撮影します。その露出の異なる3枚の明るさの写真を合成して、ちょうど良い明るさの写真にする機能です。こんな便利な機能、使わないなんてもったいないですね。ただ明るさは調整できても、ブレはどう仕様もありませんので気をつけてください。


撮影する時に気をつける3つのこと


1)ライティング(光の当たり具合)
明るく、清潔感のある写真を撮影するためには、フラッシュを使わずに自然の光で撮影することをお勧めします。沢山の光が入る窓辺で、午前中が絶好の撮影時間帯です。フラッシュを使って撮影したものと自然光下で撮影したもの。仕上がりが全然違いますのでぜひお試しください。



2)構図(レイアウト)

写真1枚に、伝えたい情報は1つと、先に書きましたが、写真の構図を意識することでより伝わる写真が撮れます。構図には4つの基本がありますのでご紹介します。いずれの構図も見せ方にメリット、デメリットがあります。目的に応じて使い分けてください。

・日の丸構図
日の丸弁当というような言い方もあるように、商品を写真の中心に持ってくる構図です。

メリット/商品が中心にあることで安定した写真に仕上がります。
デメリット/整然として動きがないため、面白みのない印象をあたえることがあります。


三分割法
画面を縦横3つに分割して被写体を配置する方法です。横に2ライン、縦に2ラインを引いて、9つの四角がイメージできます。被写体を4本の線が交わる点上に、または4本の線のいずれかの線上に配置して撮影すればOKです。被写体をまとまりよく撮影する構図の代表で、黄金分割と呼ばれることもあります。

メリット/写真に安定感があり、画面を広く感じさせることができます。
デメリット/被写体が写っていない余白部分がすかすかになったり、被写体よりも背景に目がいってしまったりすることがあります。

雑誌を開くと、余白部分にタイトルや見出しを載せてデザインされているものをよく見かけます。あえて余白を大きく取って、写真の上に後から文字を載せるのも面白いですね。


・真上から(俯瞰して)撮影する
お弁当や料理写真などを真上から撮影する手法として、インスタグラムでもよく見かける構図です。

メリット/料理の俯瞰撮りは、盛り付けの配置が一覧視できて美味しそうに撮れます。
デメリット:テーブルクロスや食器など、コーディネートやライティングなど細かな演出に気を配る必要があります。


・接写(マクロ)もしくは、ローアングルで撮影する
花や虫、雨の日の滴など小さいものを大きくクローズアップして撮影したい時に接写が有効です。あまり近づきすぎるとピントが合わなくなる場合があります(焦点距離)。

メリット/細部まで説明できて、雰囲気のある写真が撮れます。
デメリット/雰囲気重視の写真で、独り善がりの写真になりがちです。


3)スタイリング
せっかくの素敵なお弁当写真でも、背景に生活感が丸見えになっていたり、使い放しの食材や調理器具がそのままでは、見る方もげんなりですね。被写体や構図はもちろん、背景が被写体のイメージに合っていないと伝えたいイメージもブレてしまうこともあります。

他にも一枚の写真から物語を連想させる様な映り込みを、あえて入れることも1つの方法です。美味しそうな朝食を撮った写真の場合、向かいの席にはもう1食分の用意が。夫婦、恋人が揃って朝食を楽しむ時間が想像できますね。大掛かりな準備をせずとも、伝えたい場面を想像してもらうにはどんな工夫が必要か、綺麗な写真を撮影することの楽しみもありますが、その写真を見た人がどんな場面を思い浮かべるかを想像する撮影前の時間も楽しみの1つですね。