2017年11月15日水曜日

道路工事のなぜ。年末によく見かけるのは予算の使い切り?


こんにちは。ひとりです。

自転車で通勤していると、気温や木々の様子で季節の移り変わりが実感できます。また1年間を通じて自転車に乗っていると、他にも気になることがあります。

年末に道路工事をよく見かけるのはどうしてか


私の通勤経路は主に国道です。そこには年末になると見かける光景があります。そう、道路工事です。電車通勤の時にはそれほど気にならなかったのですが、毎日自転車で通っているとその工事の数に疑問がわきます。私の通勤経路だけでも5個所、なぜ工事を年末によく見かけるのでしょうか。

年末だから増えているのか、年末に集中しているのか


年末には道路工事が増えると耳にしますが、実は“増えている”のではなく、“集中している”のです。各自治体は年間を通じて工事計画を立てて、予算の割り振りを行います。毎年4月以降に業者に工事が発注され、翌年3月末までに完工するよう地方公務員法で定められています。決して年末や年度末を狙って道路工事をしているわけではありません。よくよく考えると工事期間を集中させるなど、そんな効率の悪いことはしませんよね。

規模によって道路工事には2種類あります。国道などの大規模な工事と、生活道路や通学路の陥没、ガードレールの老朽化などの小さな工事です。いくら小さな工事とはいえ、そこで生活する方にとっては大切なこと。役所には年間数百から数千の工事要請の陳述が届くそうです。年初の工事計画にはなかったこの小さな工事を、年度内の余剰予算で実施しています。これも、年末に工事をよく見かける要因の1つですね。


掘って、埋めてを繰り返す道路工事特有の事情は


道路の地中にはガス管や水道管、電線などが埋まっており、それぞれに管理企業、所有者が異なります。埋設されたガス管や水道管などのライフライン工事は、管理企業と調整して複数の工事を連続して行っています。ただ連続といっても、工事間の区切りははっきりと設けているようです。

例えばガス管の工事が終われば一旦道路を仮舗装して、次の水道管の工事担当者に引き継ぐという流れです。そのたびに掘って、埋めてを繰り返します。だから工事中の道は凸凹しているのですね。これは事故やトラブルが起きた際に、その責任の所在をはっきりさせるための事情で致し方がないことのようです。

予算の使い切りや、同じ場所を掘っているというのは誤解のようです。ただ田舎などに行くと、交通量の割には大層な舗装がされた道路をよく見かけます。予算の使い切りという側面では、また別の事情があるようです。ただ交通量が少ない舗装された広い道は、自転車好きには走りやすく気持ちが良いです。