2017年11月27日月曜日

京大塗れの週末。こうして出逢ったのも、何かのご縁


こんにちは。ひとりです。

京都大学で25日、ビジネスイベントがありました。ちょうど学園祭と重なっていたようで、最寄り駅や大学内は沢山の人で賑わっていました。


産学官民の連携を目的にしたイベント


参加したイベントは産学官民の連携を目的にしたもので、出席者は大学関係者や全国の県庁、市役所に勤める方々、メーカーや製造業者、フリーランスと様々でした。イベントの主な内容は約8分間のプレゼンテーションで、事前に登録した50組が4個所に別れて登壇しました。

プレゼンのテーマが一覧できるチラシが配布され、各自興味に合わせて場所を移動します。興味をそそる、雑誌のキャッチコピーの様なタイトルもあれば、行政文章のような聞き手の興味は一切考慮しないようなものまで。

プレゼンの場に立たない私がとやかく言える立場にはありませんが、事実としてプレゼンタイトルの大切さを感じました。4個所で同時間に開催されるプレゼンの中で、どれを選び、聞きに行くかを判断するのはタイトルか、プレゼンテーターの所属先くらいのものです。

50組もいれば適切な表現ではないかもしれませんが、当たりハズレがあります。準備不足、どこかで使った資料の使い回しなど、場当たり的なものはすぐに分かります。恐らく当のプレゼンテーターも承知の上でしょうが。


聞き終えた後、どんな行動を起こしてほしいのか


自分が感じていること、自分がやっていることを他人に伝えることの必要性を、今回のイベントに参加してひしひしと感じました。もちろん人それぞれに興味が異なりますので、内容が面白い、面白くないはあります。一方でそんな中にあっても、興味を持ってもらうための工夫はできると思います。専門的な話題の中に日常での話題を盛り込んだり、時事ネタを絡めたり。その少しの工夫が、プレゼンを聞く側の共感を引き出すのだと思いました。

プレゼンを聞き終えた後に、どんな気持ちになってほしいのか、どんな行動を起こしてほしいのか。もっというと、聞く人にどんな得があるのかをしっかりと想定した上で構成を練る必要があると感じました。以前投稿した企画の考え方にも重なる部分があります。

2017/11/7
企画の考え方/企画の実行、実現を人任せにできるかどうか
  • 企画書を書く目的とゴールをはっきりさせる
  • 企画書は「空」「雨」「傘」で考える


京大立て看板、景観損ねる? 京都市が違反指摘


昼から始まったイベントが終了したのは20時過ぎ。校舎を出ると、昼間の学園祭の喧騒は既に静まり返っていました。校舎には灯りがちらほら、翌日も続く学園祭の準備でしょうか。

全国紙朝刊にイベント翌日、こんな記事が掲載されていました。
「京大立て看板、景観損ねる?「広告物」市が条例違反指摘」(2017/11/26)

記事を一部抜粋します。
京都大学の本部がある吉田キャンパス(京都市左京区)に学生たちが置く立て看板が、京都市の景観を守る条例に違反するとして、行政指導を受けていることがわかった。京大は設置場所などの制限を検討している。大学紛争の時代も経て、様々な考えや身近な情報を伝えてきた通称タテカンは、美観とのはざまで消えゆく運命なのか。

大学周りの歩道に立て看板が複数あったのは知っていましたが、それも学園祭用に仕立てられたものかと思っていました。大学周辺にはフランス総領事館や吉田神社がありますが、平日でも立てかけられているのですね。

立て看板は、学園祭期間中にはその枚数を増やしているでしょうが、平日でも20枚ほどが祇園と京都市北部を結ぶバス通りに面して立てかけられているそうです。軍事研究に反対する政治的主張や、AI(人工知能)を考えるフォーラム、LGBT(性的少数者)の権利を考える集い、美少女キャラが描かれた物やサークルの演奏会の告知まで、その内容は様々。

立て看板は「京大の文化」ともいわれているそうですが、京都市はこれらの立て看板を「屋外広告物」に該当すると判断しました。学生や卒業生、かつての京大を知る人たちからは、市の判断に困惑が広がっているようです。

たまたま通りかかった私のような他所者からすれば、立て看板が歩道の幅を狭めなければ、また気分が悪くなるような表現がなければ良いとは思います。一方で、日々大学近隣で生活する人たちにとっては、どのように捉えられているのでしょうか。


こうして出逢ったのも、何かのご縁。「夜は短し歩けよ乙女」


京都大学関連の話題は続くもので、日曜日には映画「夜は短し歩けよ乙女」を観ました。

夜は短し歩けよ乙女、作者の森見登美彦さんは京都大学出身です。作中には京都大学と思われる大学や周辺地域が描かれています。

作者の森見登美彦さんは京都大学出身です。作中には京都大学と思われる大学や周辺地域が描かれています。

<スタッフ>
原作/森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」(角川文庫刊)
監督/湯浅政明 脚本/上田誠(ヨーロッパ企画)キャラクター原案/中村佑介 
音楽/大島ミチル 主題歌/ASIAN KUNG-FU GENERATION
制作/サイエンス SARU

<キャスト>
先輩/星野源、黒髪の乙女/花澤香菜、学園祭事務局長/神谷浩史、パンツ総番長/秋山竜次(ロバート)、ほか

小説を先に私は読みました。小説のカバーに描かれた女性がなんとも可愛らしく印象に残っています。映画のキャラクター原案も同じ中村佑介さんとあって、小説を読んだ後のイメージとぴったりでした。また星野源さん、花澤香菜さんの声、大島ミチルさん、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの音楽が良かったです。「夜は短し歩けよ乙女」は、小説と映画、それぞれの良さが実感できる作品の1つです。映画を観終えた後、また小説を開きたくなりました。

「夜は短し歩けよ乙女」予告|YouTube