2017年11月8日水曜日

フリーランスの美容師に見える、サービスへの向上心


こんにちは。ひとりです。

3年ほど通っている美容室から、担当していただいている美容師さんが独立されました。独立されてからもうすぐ1年が経ちますが、独立の経緯は円満とはいえなかったようです。美容業界に限らず、商品ではなく人にお客さんがつく場合は、その人の独立と合わせてお客さんが離れてしまうことが多いです。


フリーランスで働く美容師が増えている


フリーランスとして働く美容師が急増していると先日、新聞記事にありました。直近の統計では8万3,000人がフリーランスの美容師として働いており、従業美容師数49万6,697人(2017年3月末現在)に占めるその割合は約16%にのぼります。

美容師の平均年収は270万円と全業種の平均よりも3割ほど低く、金銭面への不満がフリーランス増加理由の1つにありそうです。もちろん、駆け出しの人からスタイリストと呼ばれる美容師の平均値なので業界の中でも賃金の開きは十分に考えられます。

お客さんが店を通さずに美容師に予約して、場所や時間を自由に決められるようになるなど、そのサービスにも変化が出ています。またお客さん側の利点だけでなく、美容師側にとっても働く場所や時間、料金を自分で決められる利点があります。美容室の空きスペースを、フリーランスの美容師に紹介するサービスが登場するなど、フリーランスにとっては働きやすい環境が整い始めています。


年間1万店舗が新規開業、年間8,000店舗が廃業


年間1万の美容室が新規開業している一方で、年間8,000店舗が廃業しているといわれます。インスタやネット広告を始め、やっていて当たり前の販促では他店と差別化は図れず、その店の独自性が求められています。その点、フリーランスは自分で決めて実行できる点に、大手といわれるところにはない強みがあるのではないでしょうか。

その強みの1つが、消耗品の選択やカット技術の向上です。シャンプーやトリートメントは大手美容室なら一括購入して使用商品が指定されます。一方、フリーランスでは自分の好みに応じて選べます。例えば季節や髪質に応じて使い分けることができれば、お客さんにとってはサービスの差別化になりますね。

またフリーランスになることで、カット技術への向上心が高まることもあるようです。もちろん美容室に勤めている時にも毎晩遅くまで練習を欠かさなかったという人がいますが、自分がやらなければ誰がやるのか、という気持ちの焦りと肝がすわったということがあるのでしょうか。また、時間的な余裕からか、カット技術を高めるためのセミナーに積極的に参加する人が多いように思います。フリーランスの美容師の増加は、サービスの品質の向上にもつながっていますね。もちろん、フリーランスになったところでお客さんがつくとは限りませんが。


市の広報誌に広告を出してみる


市が発行する広報誌が定期的にポストに入っています。中を見ずに捨てられることもありますが、人によってはネットでは手に入りにくい必要な情報が掲載されています。それは小さな子どもを持つ母親です。地域情報が掲載された誌面は、母親にとっては毎号誌面の隅々まで目を通すほどの情報源。保育園の募集状況やベビーカーやおもちゃのリサイクル情報、図書館の絵本読み聞かせイベントなど盛りだくさんです。

その誌面に、例えば子どものカット教室の案内を出すのも方法の1つです。子どもさんの髪は気がつくとすぐに伸びていますね。でも毎回美容室にとなると、費用もかかります。子どもの髪のカットは、お母さんが担当されているというご家庭も多いのでは。そこで少しでも上手に子どもの髪をカットするための教室はいかがでしょう。開業したばかりの店舗なら認知活動にもつながりますし、お母さんやお父さんのカット需要も生まれるかもしれません。また子どもさんが小学校にあがったら、美容室に通い始めて指名してくれるかもしれません。


美容室の雑談が苦手という方は多いのでは


私は美容室が苦手で、一時期は自分でカットしていたほど。これだけフリーランスの美容師が増えていると紹介しながらも、私自身はできれば美容室に行きたくありません。どこが苦手かというとカット中の雑談です。用がないのに話すことはなく、よく上っ面の話ができるなあといつも思います。カットだけなので、美容室に毎月行くことはありませんし、伸びたら短くする程度の扱いです。ここまではいかなくても、美容室の雑談が苦手という方は多いのではないでしょうか。