こんにちは。ひとりです。
新聞の読者投稿欄を読んでいると、共感することがあります。例えば読売新聞 朝刊の「人生案内」がそれです。人生案内は読者の相談、悩みに対して作家や医者、大学教員など20名前後の担当者が紙面上で回答するというもの。題名の通り、人生の転機となる相談が寄せられ、その年齢層は幅広く、高校生から年配の方まで様々です。
人間味がないと言われる理由は
大学生から今年の夏場、このような相談が寄せられました。
人間味がないと言われる
相談内容は、
- 性格が堅すぎて隙がないとか人間味がないと友人からいわれる
- 人間味があると思われるようになりたいが、そもそも人間味があるというのはどういうことなのか分からない
周囲からそのように思われる理由は、
- しっかりし過ぎて、完璧を好む人間に見える
- 聞きたいことがあっても聞きにくい
- 大学の講義は毎回出席、日常生活で節電を心がけたり、店員とやりとりする時も相手の手間にならないように気を使う
- 真面目になりたいと意識してやっているわけではなく、普通のことだと思う
私も過去に似たようなことをいわれた経験がありますので、この相談者に共感しました。私の意見は、相談者の行動はそのままで良いと思います。一方で、相手を受け入れる余裕を持ちたいとも私は感じています。
社会で生活する中では、他人に弱みを見せたくないとか、後ろ指をさされたくないとか思うと、どうしても隙を作らずに身を守るようになってしまうのも事実です。その分、人との触れ合いや心の交流が難しくなってしまいますし、相手だって遠慮してしまいます。
友だちづくりのハードルが年々高くなっていく
友だちづくりは年々難しくなっています。学生の頃までは、一緒にいる時間が増えれば、おのずと共通の話題が増えて仲良くなれましたが、大人になると、どうも上手くいきません。なぜかと考えてみると、どうも親しくなるためのハードルを私は、心の中で相手に課しているようです。年齢や性別、見た目や職業、価値観など、それらが自分と一致、もしくは自分の課したハードルを超えないと仲良くなれないと決めてかかっているように思います。
くれぐれも相手との共通点は探さずに
そして、相手を期待外れだと感じたら壁を作ったり、その場から離れたり。それが他人に対して隙きを見せない、人間味がないと思われることにつながっているのではと思います。しっかりし過ぎのせいとか、相手に気を使い過ぎるなどの行動自体が問題ではなく、相手に課していたハードルのせいだと思っています。
まずは自分の判断基準を引っ込めて、相手の話を聞いてみようと。それから自分のことも少し話してみようと。そうしたら少しずつでも変われるかもしれません。くれぐれも共通点を探したり、自分の判断基準を持ち出したりしないように。相手の話に、そんな考え方もあるんだね、くらいのつかず離れずの関係が、ひとり好きには心地よいのです。