2017年11月10日金曜日

投資の失敗談から、現在の投資への向き合い方まで


こんにちは。ひとりです。

日経平均株価が23,000円に届き、株式投資を普段していない方の話題にも挙がり始めました。株式投資は投資する銘柄の選別も大切ですが、市場が上がり始めた頃に参入するのか、下がり始めた頃に参入するのか、投資する時期も気にしたいところです。


株式投資が上手くなる方法は


ただ誰もが、株価の上がり時、下がり時は分かりません。だから時間の分散投資が必要になってきます。株式投資が上手くなる、つまり儲ける方法は誰もが知りたいところです。でもはっきりとは分かりません。

本を読むよりも少額でも実際に株の売買をして、失敗と成功体験から学ぶことが良いといわれますし、私もまずは株取引の理屈を本で学んだ上で、少額から売買を始めました。


太陽光発電のテーマ銘柄で大失敗


株取引を初めて現在は4年目を迎えます。その中で一番大きな失敗は、テーマ株といわれる太陽光発電関連の株式売買です。

その年の損益額は約マイナス400,000円。利益が出ている他の投資信託や個別株で通算したものの、投資を初めてわずか2年目に経験した大きな損失でした。

明日は上がるだろう、明日はなんとかなるだろうと根拠のない自信と共に持ち続けた株は連日のストップ安。まさにお金が溶けるように消えていきました。

勢いでなんとか損切りできたものの、株取引の怖さを実感しました。その企業の現在の株価を見ると、損切り時の株価からさらに70%ほど下がっています。よくあの時に損切りできたと思います。


月刊雑誌の情報を鵜呑みにしないこと


損した銘柄を買ったきっかけは、月刊雑誌の一押し株だったからです。それを鵜呑みにした結果です。

株価下落の要因は、太陽光発電からの電力供給が飽和状態にあり、電力会社の買い取り抑制が重なったことでしょう。

雑誌が制作されていた頃はその銘柄も好調だったかもしれませんが、いざ雑誌が消費者に届く頃になると、時勢も変わってきます。新聞とは異なる月刊雑誌の情報の取り扱い方、新聞と月刊誌の情報の性質が異なることを身をもって学びました。


日本取引所グループ主催のセミナーに参加したが…


取引と並行しながら書籍や雑誌で勉強しています。例えば、1年間を通じて株価変動の癖を意識したり、企業の選別において自分なりの基準やテーマを設けたりして、投資の方向性を探っています。

その一環として、今年の夏場からセミナーを受講するようにしました。証券会社のものではなく、JPX(日本取引所グループ)が主催するものです。

株取引の話題を出すことは日常生活の中でありません。その中でどんな人たちが株取引に興味を持っているのか、セミナーを受講することで参加者の面々を見てみたいという目的もありました。

セミナーの募集人数は30名ほどで、開催は平日の18:00~20:00。参加者を大雑把にまとめると、中高年男性が9割。40歳代の女性がちらほらといったところです。

私が参加したセミナーのテーマです。

  • 株価の理屈〜企業のどこを見てどう判断するのか
  • 「率」で考える資産形成
  • 株式投資の魅力とリスク
  • 株価の変動要因と投資情報の集め方
  • iDeCo(個人型確定拠出年金)を正しく知って活用しよう!
  • 投資未経験者向けワークショップ

講師は、JPXの社員であったり大学教授であったり。またファイナンシャルプランナーやファイナンシャル・ジャーナリストといったマネー雑誌や新聞に識者としてコメントを掲載するような方もいらっしゃいました。

受講した感想は、いずれのセミナーもどこかで見聞きした様な二番煎じの内容です。何を求めてセミナーを受講するか、受講者の経験値や目的にもよりますが、セミナーの内容に目を引くものはありませんでした。

講師の著書に書かれた内容や新聞、雑誌にコメントした内容をそのままセミナー用にパッケージしたようなもので、書籍や新聞、雑誌記事を目にしていない人が受講すれば満足できるのかもしれませんが、あらかじめ講師の書籍や他で実施済みのウェブ上に公式アップされたセミナー動画を閲覧している人からすれば焼き増しといった内容です。


眠っている言葉を意識するきっかけに


ただセミナーに参加したことで、これまでも知っている言葉を改めて意識するきっかけになりました。例えば「ETF」がそれに当たります。

ETFは、“Exchange Traded Funds”の略で、「上場投資信託」と呼ばれています。セミナーの受講後に改めてETFについて投資信託との違いを調べ直しました。

中身は投資信託と同じものなのに、なぜ売買のタイミングや保有コストに違いが出るのか。また分配金が資産の取り崩しから出す元本払戻金(特別分配金)なのか、それとも利益から出す普通分配金なのかなど、いずれもETFの魅力を改めて実感するものでした。そして現在、ETF4銘柄に投資しています。

  • MAXIS トピックス上場投信(1348)
  • iシェアーズ TOPIX ETF(1475)
  • SPDR S&P500 ETF(1557)
  • iシェアーズ S&P500 米国株 ETF(1655)

うち、1475 と 1655 をNISA口座で運用しています。セミナーを受講しなければ、ETF銘柄に投資することはなかったでしょう。

書籍や雑誌は、どこかで自分の興味のある情報のみを選別して読んでいます。言葉としては知っていてもどこか上の空。それがセミナーを受講することで興味を持ち、購入するきっかけになりました。

興味の焦点をどこに当てるか。それはやはり人の話を聞くことでしか、凝り固まった自分自身の興味の焦点を当て直すことはできないと思います。