2017年11月12日日曜日

情報連携が本格開始。マイナンバーは誰得サービスか


こんにちは。ひとりです。

マイナンバー制度が導入されて、役所にカードを取りに行ってから1年が経ちます。マイナンバーをこの1年間で利用したのは一回のみ。証券会社からの提出要請に、マイナンバーカードを写真に撮って送ったことだけです。証券口座を新たに開設するのにはもちろん、継続して利用するのにも必要で、話題のつみたてNISAを利用するのにももちろん必要です。


どう便利になるかよりも、どう管理しやすくなるか


マイナンバーを使って今のところ、どう便利になるかというよりも、どう管理しやすくなるかということでしょうか。証券会社を含めて、事業者は税金や社会保障関係などの手続きでマイナンバーの取り扱いが必要です。セゾン投信の中野晴啓さんがセミナーで、その大変さを事情者側の金額負担の面から説明されていました。マイナンバーは通常の個人情報よりも取り扱いが厳格になるため、企業システムの対応が重要になります。


マイナンバーを使った情報連携が13日、本格開始


役所の手続きには住民票の写しが何かと必要になります。その住民票の写しが、マイナンバーの本格運用でいらなくなるそうです。政府や自治体が持つ個人情報をマイナンバーでつなぐ情報連携が13日、本格的に始まりました。そのサービスの入り口を担うのがマイナポータルというウェブサイトでしょうか。

マイナポータル

政府や自治体が持つ個人情報をマイナンバーでつなぐ情報連携が13日、本格的に始まりました。


サービス案内では子育てに関する手続を始めとして、様々な申請や届出をオンライン上でできるとあります。スマートフォンでも利用できますが、現在対応しているものはアンドロイドOSのみで、iPhoneのiOSは未対応。アンドロイドOSの中でも対応しているのはシャープ、ソニー、富士通製の22機種に限られます。

パソコンでの利用はこれにもハードルがあり、カードリーダーが必要になります。マイナンバーカードのICチップを読み取るためのもので、価格は2,000円~4,000円。毎日使う物ではなく、使うとしても確定申告の時ぐらいでしょうか。その確定申告でも、郵送で対応できるためわざわざカードリーダーを買う気にはなりません。


ひとり暮らしには役立ちそうなサービスは皆無


ログインしなくても市町村ごとに提供されるサービスがこちらから検索できるようです。


ただこちらも残念な結果に。ひとり暮らしには役立ちそうなサービスがありませんでした。マイナポータルの売りの一つが「子育てワンストップサービス」だそうで、「妊娠・出産」「子育て」などのサービスを必要としている方には役立つことがあるかもしれません。

一方で、実際にログインしてサービスを検索された方からは、まだ電子申請の受付が始まっていない役所があるとの事実も。“まだ”なのか“これからも”なのか、いずれにしても対応している自治体は152市区町村にとどまり、全市区町村のわずか9%です。


未だにマイナンバーを持ってないという人も


所管する内閣府のウェブサイトには「あなたに、いいコト。みんなに、いいコト。」「ワンストップサービス」とアピールしていますが、この段階では過剰宣伝で、マイナンバーカードは私の役には立ちませんでした。マイナンバーで何ができるのか、そもそも期待していなかったので残念な気持ちにもなりません。

ウェブサイトのマイナポータルは、マイナンバーカードを普及させる狙いもあるそうですが、途中で止めずに長くサービスを提供してもらい、ゆくゆくは使いやすくなればいいです。ちなみに私の周りには、未だにマイナンバーを持ってないという人たちがいるもよう。

つみたてNISAや iDeCo(イデコ)にしてもそうですが、知らない人が周りには多いです。役に立つかどうかは後にして、自分に必要な情報は自分で取りに行くしかないのですが……。