2019年3月9日土曜日

ZOZO。収益構造の変化で資金不足。入金より支払いが先行


こんにちは。ひとりです。

私は花粉症で、ここ2週間くしゃみが頻発します。いつからでしょうか花粉症に悩まされるようになったのは。また例年よりも花粉症に罹る時期が早いように感じます。


株式会社ZOZO、収益構造の悪化で現金不足か


株式会社ZOZO(3092)の収益構造が悪化しているようです。私は同社の株式を保有していませんが、2014年の頭に、まだ社名がスタートトゥデイだった頃に購入したことがあります。

2018年4月〜12月決算は、入金よりも支払いが先行している状態、つまり現金利益の裏付けがないのに、会計上の利益だけが積み上がっている状態が見えます。

正味運転資金 = A – B
  •  A)営業資産(売掛金 + 棚卸し資産)
  •  B)事業負債(買掛金 + 受託販売預り金など)

これまではZOZOの場合、正味運転資金はマイナスが続いていました。事業負債が営業資産よりも大きいということは、会社に現金が残っているということを表します。

それが2018年4月〜12月決算では、入金よりも支払いが先行して資金不足になり、収益構造が悪化しています。もちろんすぐに倒産云々という話ではありませんが、2018年12月末時点の現預金は82億円で、3月末の245億円から163億円減らしています。

「ZOZOARIGATO」の割引サービスで商品取扱高を増やそうという算段ですが、どうも出足で躓いたようです。商品取扱高を増やすためには、次の3点の底上げが必要です。

  1. 買い上げ頻度/Recency(最新購買日)
  2. アクティブ会員/Frequency(購買頻度)
  3. 出荷単価(単価と購入点数の掛け合わせ)/Monetary(購買金額)

この3つをかけ合わせた数値がGMV(商品取扱高)です。GMVが1.5倍に増えなければ、ZOZOARIGATOでZOZO側が負担する割引費用が相殺できず、成長にはつながらないという指摘もあります。