こんにちは。ひとりです。
中小企業診断士の過去問題を冬季休暇中に取り組んでいます。繰り返し問題にあたるうちに見知ったものも増えていますが、財務・会計はなかでも、理解がなかなか進まない科目です。
読み手によって、その世界の広がりはいかようにも
勉強の合間には本や新聞の整理をしています。本棚に入り切らなくなったものは押入れに積み上げています。
そのなかから1冊、改めて読み返しているものがあります。「アキラとあきら」(池井戸潤 著)です。

WOWOWで2017年にドラマ化されており、向井理さんと斎藤工さんが主演されています。
零細工場の息子・山崎瑛(あきら)と大手海運会社東海郵船の御曹司・階堂彬(かいどうあきら)。生まれも育ちも違うふたりは、互いに宿命を背負い、自らの運命に抗って生きてきた。
やがてふたりが出会い、それぞれの人生が交差したとき、かつてない過酷な試練が降りかかる。逆境に立ち向かうふたりのアキラの、人生を賭した戦いが始まった。
銀行が舞台とあって、先の財務・会計の用語が頻出します。当初読み進めていたなかでは然程気にしなかった言葉も、その意味が分かり始めたせいか物語の細部にまで意識が向くようになりました。
物語は読み手によって、その世界の広がりが異なることを実感します。読み手が持つ知識や興味、その時々の環境が、物語の世界の広さを決めます。
小説はそのページ数も多く、解説を含めると700ページを超えます。


私は小説に限らず、1度読み終えた本を手にとることはこれまでありませんでしたが、時が経って見方や環境が変わったなかで読み返すこともまた楽しみ方の1つかもしれません。
