2019年5月26日日曜日

無駄な会議を減らすために。自分の身を、時間を守るためには


こんばんは。ひとりです。

会議が私は苦手です。数社が集う会議ともなると、人の数だけが増えてしまい、結局何も決まらず時間だけが過ぎることも多々あります。

会議を好む人は1人や2人、どこにでもいるものです。例えばフリーランスの立場で会議に参加する場合、その時間分の費用を請求できれば良いですが、大抵はそうも行きません。それは仕事を依頼する側に会議のコスト意識、つまり時間とお金の意識がないためです。


何も決まらない、生み出さない会議にも費用がかかっている


フリーランスの立場では自分の時間が、投資家の種銭(投資資金)と同じように大切です。頻繁な打ち合わせや長々とした会議を好む客には、こちらの損失度合いを計数的に明らかにして、自分の身を守らなければいけません。

例えば毎月30万円の所得がある場合、労務副費を含めると、その1.5倍程度の稼ぎが必要です。つまり45万円です。

次に時間あたりの費用を出します。45万円 ÷ 180時間(月の平均実労務時間として)は、1時間あたり2,500円かかることが分かります。例えば月に2回、各2時間の会議があるとすれば4時間です。1万円が会議の時間にかかっていることが分かります。


会議費用の回収には、実に6倍の売上高が必要


実際は、会議に臨む準備の時間、資料代、交通費なども必要ですから、1万円よりも多くのコストがかかっているはずです。こう説明すると、少しでも会議の回数、時間を短くするべきだと分かりますが、会議時間の1万円を回収するためにどれくらいの売上高が必要になるかを説明すると、なお相手にフリーランスの緊迫感が伝わります。

売上高を計算するうえで大切な数字が労働分配率です。粗利益に占める費用の割合を示すもので、例えば企業の平均値は50%程度です。この労働分配率で1万円の費用から粗利益を求めると、1万円÷ 50% = 2万円です。また粗利益率が30%とすると、この利益率を実現するためには、その3倍の売上高6万円が必要です。

最初に計算した会議コスト1万円の、実に6倍の売上高がなければ、このコストは回収できないのです。

フリーランスが自分の身を、時間を守るためには、費用とともに、その費用を回収するための売上高の説明も時には必要です。

立場を置き換えると、会議を主催する側にも同じコストがかかっているということです。ここまで説明しても通じないなら、それは客を、仕事を選べということかもしれません。

  • 人件費 ÷ 労働分配率 ÷ 粗利益率 = 必要な売上高