2018年6月23日土曜日

株高、株安。結論ありきの投資は、損失に結びつくことも


こんばんは。ひとりです。

日本取引所グループとカブドットコム証券が共催する株式セミナーに22日、参加しました。

6月22日(金)18:30~20:00
「河合ゼミナー 投資ストラテジー塾」(JPX・カブドットコム証券 共催)
講師:河合達憲さん(カブドットコム証券 投資ストラテジスト)


株高、株安。結論ありきの投資は誤り


今回のセミナーで印象に残った内容は、結論ありきの投資は誤りという点です。「株高」「株安」という結論ありきで、その結論に誘導するために事実を論うのではなく、事実を見定めたうえで、株高になるのか、もしくは株安になるのかという結論を導くというものです。

この話題を聞いたとき、「5つのなぜ」が頭に浮かびました。「5つのなぜ」は問題の根本(ここでいう結論)に迫るための有効な考え方です。

ある事実に対して、「なぜ?」と問いかけ、その理由に対して、再び「なぜ?」と問いかけます。これを5回繰り返すことで、株価変動の本質が浮き彫りになり、投資判断ができるというものです。

例えば、
・日経平均株価が下がっているのは、米中貿易摩擦の懸念から
→  米中貿易摩擦への懸念が、日経平均株価を下げている? それはなぜ?

・キッコーマンの株価上昇は、大豆の取引価格が下落しているから
→  大豆取引価格の下落が、キッコーマンの株価上昇の原因? それはなぜ?
など

株価の変動はもちろん、1つの要因に限られたことではなく、また事実とは対面に存在する投資家の思惑で変動することがあります。

5つのなぜは、株式投資における決定的な答えを導くためのものでなく、投資姿勢を、考え方を学ぶため、身につけるためのものだと思います。

その点で河合ゼミナーを振り返ると、例えばセミナー内で推奨される銘柄を何も考えずに売買するのではなく、なぜその銘柄が推奨されたのかに考えが巡ります。その考えに納得できないのであれば、推奨された銘柄は参考程度に聞き流しておけば良いだけです。投資は自己判断、自己責任ですから。

私にとって河合ゼミナーは、投資の考え方を学ぶ場になっています。なぜ損益につながるのか、裏付けをもとに、自分で考えようとする癖がつきます。


河合さんのマーケットリポートが、日本経済新聞の特設ページに掲載されています。図表を交えて、2,800字程でしょうか。

マーケットリポート
・「投資戦略の基本は“森と木の長短使い分け”」
河合達憲氏(カブドットコム証券 投資ストラテジスト)

・マザーズ投資の魅力|日本経済新聞 電子版特集
日本の将来を担う成長企業が集まる新興市場「マザーズ」。マーケットの傾向や魅力、「東証マザーズ指数先物」を活用した投資戦略を紹介する。