2020年3月28日土曜日

日経ヴェリタス、発行1日前倒しで品質低下、ステルス値上げか


こんにちは。ひとりです。

日経ヴェリタスが今週号から、1日前倒しで発行されています。1日前倒しと体よく表現しているものの、実際は紙面品質の低下、ページ数削減で値上げかと思える内容です。次週以降に改善が見られるかも知れませんが、それも期待はずれに終わるかも知れません。

今週号を手に取った感想は、“薄っ”というもの。ページ数が内容以前に前週号から8ページ薄くなっています。これまでも週によってページ数の増減はありますが、リニューアル号と期待させておいてこれでは残念感が高まります。

とどのつまり、ステルス値上げ(シュリンクフレーション、shrinkflation)というやつでしょうか。商品の価格を変えずに内容量を収縮(シュリンク)させる、小売商品によく見られるセコ技です。

節々に従来あったコンテンツが削られています。そうでもしないと8ページ(4見開き)の削減は無理でしょうから。


記事の使い回し。ウェブ先行公開では購入価値が低下


またコンテンツの使い回しも残念です。3月25日にネット上で公開された内容がそのまま今週の紙面で使い回されています。

・お金を殖やすツボ「世界株まるごと投資 危機を乗り越える」
日本経済新聞 2020/3/25

著書は分かりやすかったです

先にヴェリタス紙面で公開された記事を、ウェブサイトで後日公開という流れはこれまでにもありましたが、その逆となると、紙面を購入する価値が薄れます。

また当コンテンツは、読後感も悪く……。毒舌を売りに女性キャラクターを立てたのでしょうが、かえって紹介される内容が頭に入ってきません。

下記のコンテンツの見せ方を模倣して、失敗したようにも見えます。

・辛口チーフとこじらせ女子が暴く! 仮面投資女子の実態調査! | 日興フロッギー
辛口チーフとこじらせ女子が、実は投資をしている「仮面投資女子」に直撃! 一見投資家には見えない彼女たちは、どんな風に投資をしているのか?さまざまな「仮面投資」のスタイルから、あなたに合ったものも見つかるかも。

紹介されている内容はもちろん、ヴェリタス紙面のほうが専門的ですが、その内容と見せ方の食い違いは改善の余地ありです。

発行を1日前倒しにすることで、紙面の制作スケジュールに変更が出るでしょうが、端から週1の紙面。1日早く紙面をあげるために、品質を犠牲にするようならば、元に戻すほうが良いと思います。

紙面を購読するひとりとして、使えないAR機能を拡充するよりも、紙面の品質確保、コンテンツの充実を望みます。