2018年8月7日火曜日

資格のTACが大幅減益。受験者の増減は、需要を量る目安に


こんばんは。ひとりです。

資格の学校TACが8月7日、第1四半期 事業の概況(2019年3月期)をウェブサイトに公開しています。

・2019年3月期 第1四半期 事業の概況(2018/08/07)

TACは中企士(中小企業診断士)の講座を開講しており、受験会場ではTACのテキストで黙々と勉強する受験生の姿がありました。


TACは一部上場企業。優待では受講料10%割引券を配布


TAC(4319)は東証一部に上場する企業なんですね。私は知りませんでした。ちなみに株主優待は、同社が開講する講座の受講料(定価)10% 割引優待券を年2回配布しています。

株価を調べてみると6日は前週末比で-13%です。3日に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が前年同期比で大幅減益となり、嫌気されたようです。

  • 売上高 56億700万円(前年同期比 2.1%減)
  • 営業利益 5億6100万円(同 21.6%減)
  • 純利益 3億8500万円(同 16.7%減)

企業研修や学内セミナーは堅調に推移していますが、公認会計士講座や公務員講座を始めとする個人教育事業が不調で営業赤字です。


受験者数の増減は、世の中の需要を推し量る目安に


ウェブサイトに公開された資料には、TACが講座を開講する資格試験申込者数の推移が記されています。経営・税務分野に属する中企士試験もそのうちの1つです。

分野別受講者数の増減も報告されており、中企士講座は7.8%減です。(前年同期比)

また同社が開講する資格講座のなかで、資格試験申込者数が中企士試験と近いものがいくつかあります。(2017年)

中小企業診断士試験 20,118人
  • 金融・不動産分野/管理業務主任者 20,098人
  • 公務員・労務分野/年金アドバイザー 20,651人
  • 法律・分野/司法書士 18,831人
  • 金融・不動産分野/相続アドバイザー 17,508人

試験の難度はそれぞれでしょうが、受験者数の増減は、世の中の需要を推し量る目安になります。相続アドバイザーなどはまさに、世の中の動きを反映する資格かも知れませんね。