2018年1月5日金曜日

紙から電子データへ。タンス株を除く3,587億株を電子化


こんばんは。ひとりです。

電子データでの株取引が当たり前の現在ですが、それは2009年以降のはなし。株券といえば紙が当然でした。それが電子データに切り替わったのが2009年1月5日です。


「タンス株」を除く3,587億株を電子化


「株券電子化」(株券ペーパーレス化)に関する法律が2004年6月に公布され、紙に印刷された株券は、この制度によって2009年1月5日から無効になりました。電子データへの切り替えは官民あげての国家的プロジェクトで、自宅に保管したタンス預金ならぬ「タンス株」を除く3,587億株を電子化するというものです。

株主総会での議決権行使や配当金の受け取りなど株主の権利は、証券保管振替機構(ほふり)と証券会社などの金融機関の口座で電子的に管理されるようになりました。

私が株取引を始めたのは電子データに切り替わってから。紙の株券は今や、見えない電子データを想像させるためのイメージ画像として使われることが多いのではないでしょうか。

株券の電子化で、売買のたびに名義を書き換える手間が簡素となり、証券会社の支店からは株券用の金庫が姿を消したそうです。また株券の盗難や紛失のリスクも減りました。


提供する証券会社側のシステム投資は莫大に


株券の電子化で、サービスを受ける側のメリットは想定できます。もちろんサービスを提供する証券会社側にも手間の簡素化などがありますが、電子データの情報管理を徹底するためのシステム投資が重くのしかかったことでしょう。

それは現在も同じで、例えばNISAやつみたてNISA、イデコなど新しい制度が生まれるたびに証券会社はシステム投資に多額の資金を投入しています。

デイトレードやスイングトレードが当たり前になった今、紙で株券を管理していた当時の投資手法はどのようなものだったのでしょうか。また株式投資への向き合い方も今とは随分違うのでしょうね。