2018年1月14日日曜日

生物学者、福岡伸一さんの公演。キーワードは動的平衡


こんにちは。ひとりです。

昨年から株式のセミナーに参加するようになりました。主に日本取引所グループが主催するものです。セミナーに参加すると、興味の幅が広がるのは勿論ですが、セミナーに参加している方の顔が見えるのも良いです。


興味のあるテーマなら株式投資を問わずに参加


セミナーで語られる情報は、ともすれば雑誌や新聞、インターネットから手に入るものかも知れません。一方でセミナーに参加している方の様子は、参加してみないと分かりません。参加者の年齢層は、男女比は、また服装は…、セミナーのテーマに関心を寄せる人がどんな人なのかが瞭然です。

興味のある分野のセミナーなら今年から、株式投資に限らずに参加してみようと考えています。その1つが2月に開催予定の講演です。

・動的平衡から生命を読む
福岡伸一さん(生物学者)


福岡伸一さんのキーワードは “動的平衡”


福岡伸一さんといえば、私が目にしている新聞や雑誌にも連載があります。

福岡伸一の動的平衡
朝日新聞 連載中

福岡伸一の生命探検
AERA 連載中

また本も2冊持っています。この2冊は読み切っておらず、積ん読状態です。

世界は分けてもわからない
出版社: 講談社
発売日: 2009年7月17日

生物と無生物のあいだ
出版社: 講談社
発売日: 2007年5月18日


今回の公演のテーマは「動的平衡から生命を読む」です。動的平衡は福岡さんがよく使われる言葉であり、キーワードです。動的平衡とは何か。朝日新聞に連載中の「福岡伸一の動的平衡」でこの様に説かれています。

(福岡伸一の動的平衡:1)生命の惜しみない利他性
2015/12/3 朝日新聞 

一部引用
 一次生産者としての植物が、太陽のエネルギーを過剰なまでに固定し、惜しみなく虫や鳥に与え、水と土を豊かにしてくれたからこそ今の私たちがある。生命の循環の核心をここまで過不足なく捉えた言葉を私は知らない。生命は利己的ではなく、本質的に利他的なのだ。その利他性を絶えず他の生命に手渡すことで、私たちは地球の上に共存している。動的平衡とは、この営みを指す言葉である。

動的平衡は福岡さんによると、1930年代後半にユダヤ人科学者ルドルフ・シェーンハイマーが発見したそうです。

彼が、ある標識を付けたアミノ酸を含む餌をネズミに食べさせたところ、そのアミノ酸はネズミの全身に散らばり、多くが脳や肝臓、腎臓などあらゆる臓器や組織を構成するたんぱく質の一部になっていました。

ネズミの体重は増えていなかったことから、食事で取られたアミノ酸によって体内のたんぱく質が置き換えられたことが証明されたそうです。

つまり、生命体は常に分子の分解と再構成を繰り返しながら秩序を保っているということ。福岡さんは動的平衡を「構成要素が絶え間なく交換、変化しているにもかかわらず、全体として一定のバランスが保たれること」と定義されています。

今回の公演は子どもから受講できるもので、内容は興味が持てるように噛み砕かれたものになると思います。公演までに著書も含めて福岡伸一さんの記事を読み返してみます。楽しみですね。