2018年1月21日日曜日

会計&ファイナンス、就活生にも投資家にも必須のスキル


おはようございます。ひとりです。

私は中小企業診断士試験の合格に向けて勉強をしています。一次試験は7科目あり、その1つに財務・会計があります。


就活生に必須の3点。他者と差別化を図るために


マネーフォワードの瀧俊雄さんが昨年11月、同志社大学(京都市)でセミナーを開催されました。

セミナーの感想はこちらの投稿をご覧ください。
2017/11/18
投資セミナーに参加。フィンテックのマネーフォワード

2017/11/15
フィンテックのマネーフォワード in 京都 同志社大学

大学での開催とあって受講する人の中には学生の姿もあり、話題は就職活動へ。学生の質問に、瀧さんが回答された内容が印象に残っています。他の就活生と差別化するために身に付けておくこととして3つ挙げられました。
  • 1)英語
  • 2)プログラミング
  • 3)会計&ファイナンス

いずれか1つではなく、3つともです。また身に付けておいた方が良いという言い回しではなく、身に付けておくことという言い方をされました。習得にあたってはいずれも、学生の専攻を問うていません。

私が印象的だったのは、会計&ファイナンスについてです。最近では会計やファイナンスを入社前から学ぶ学生が増えています。その必要性は、豊田章男社長(トヨタ自動車)や孫正義社長(ソフトバンクグループ)の決算会見を聞いても明らかです。


トヨタ自動車とソフトバンクグループに求められるスキル


トヨタ自動車とソフトバンクグループの両社員に求められる共通のスキルがあります。それが会計とファイナンスです。

トヨタ生産方式では、現場の社員が原価の改善(カイゼン)に務めることは社外でも有名です。一方のソフトバンクグループでは、孫社長が挙げる社員の必須スキルの4つに英語、テクノロジー、統計学、そしてファイナンスがあります。

さらに大手総合商社、三菱や三井、住友や伊藤忠でも社員に高い次元のファイナンススキルを求めています。

会計とは純利益や売上高など会社の成績を示すもので、ファイナンスとは稼いだ、または集めたお金をどのように使うか判断するための物差しのようなもの。会社の業績を財務で表す以上、そこで働く社員が無関心ではいられません。

私が身を置く業界でも、量を売ること(量をこなすこと)から質を重視する(数が少なくともいかに利益を確保するか)流れに変わっています。翻って、それができない会社は業績を落とすか、廃業しているということです。


相乗効果が期待できる中小企業診断士の試験勉強と株式投資


中小企業診断士の試験科目、財務・会計は例えば、財務3表を作成するスキルは問われていません。求められるのは財務3表を読み取り、経営状況を判断、財務面から戦略の立案をサポートするスキルです。

不慣れな内容に手こずり、どうしても避けがちですが、ここを理解しておかないと進めません。理解できるかどうかよりも先に、いかに向き合い続けるかです。幸いに私は株式投資に興味があります。

例えば高配当株の仕組みとして欠かせない2大経営指標、自己資本利益率(ROE、純利益/自己資本)と総資産利益率(ROA、経常利益/純資産)を理解することは、株式投資において儲かる銘柄選びにも役に立ちます。

また株価収益率(PER、株価/1株利益)や株価純資産倍率(PBR、株価/1株資産)は会社の収益に対して株価が割安か、また会社が持つ資産に対して株価が割安かを測る投資判断指標で、株式投資の判断基準の1つです。

中小企業診断士の試験勉強をしながら、株式投資の勉強を。株式投資をしながらまたその逆も然りと、相乗効果が期待できます。いずれも5年、10年先を見越した取り組みです。