2017年10月10日火曜日

購⼊頻度でリターンに⼤差なし。つみたて投資に驚きの結果


こんにちは。ひとりです。

自転車で通勤していると幾つもの銀行の前を通ります。歩道に面したガラス張りの告知欄には「つみたてNISA」の口座開設を募るポスターが何枚も貼られています。ポスターを見た人に明るい未来を想像させるためか、若手の俳優が笑顔で登場しています。俳優と同年代への利用促進の目的もあるのでしょう。ついこの間までは「iDeCo(イデコ)」一辺倒だったのに。

つみたてNISAの申込みが10月から始まり、このように街中でも、新聞や雑誌でも目にする機会が増えました。証券会社の窓口ならまだしも、銀行や郵便局の窓口担当者は、増え続ける仕組みや金融商品を理解するのに一苦労ですね。

ここではNISAではなく「つみたて」に注目します。投信においてのつみたては、何十年と長期運用を見据えて、毎月決まった金額を投資し続ける手法で「ドルコスト平均法」と呼ばれています。一時的な株価の変動に悩まされずに、価格が高い時にも安い時にも機械的に買い続けることで、購入価格が平準化できます。


従来にない時間分散投資が、SBI証券の機能拡充で可能に


毎月1回、好きな日付に投信を購入できる仕組みが証券会社の中では大半ですが、SBI証券が先日、つみたて方法の機能を拡充しました。従来の毎月1回の購入設定から、毎日、毎週、同月複数日、隔月など5つのつみたて方法から選べるように。投資時期を分散させることで、株価が高い時に沢山買い過ぎるのを避けることができるといいます。

ではこのサービスを使って、月に1回まとめて購入するよりも、月に1回購入するのと同じ金額になるように毎日つみたてれば運用成果が大きくなるのかという疑問がでてきます。


毎⽉と毎⽇では、つみたての運⽤成果にほとんど差はなし


意外にも毎⽉と毎⽇ではつみたての運⽤成果にほとんど差がつかないという結果になりました(QUICK資産運⽤研究所調べ/⽇本経済新聞 電⼦版セクション 2017年6月)。運用成果に差がつかないということは、平均購⼊単価がほぼ同じということです。

いずれにしても⻑期でコツコツとつみたて投資するなら、毎月であろうと毎日であろうと頻度にこだわる必要はないということです。ただあくまで10年間、20年間と長期の投資を続けていればの話しで、1年や2年では購入時期に左右されることが十分に考えられます。

逆手に取れば、1年や2年で売り切るつもりなら、毎月よりも毎日、毎週のように購⼊頻度を上げることが有利になるかもしれません。先述のQUICK資産運⽤研究所調べでは、毎月、毎日投資した結果に加えて、月曜日から金曜日まで、その差は0.1~0.2%ですが、曜日ごとに購入した場合の運用成果も記載されています。