2017年10月17日火曜日

フリーランスの悩みどころ、投資か商売か線引きが必要


こんにちは。ひとりです。

ウェブサイトの制作やデザインを生業にする人と話すと、こんな話題が挙がることがよくあります。

無報酬もしくは、ただ同然の格安で仕事を頼まれる

企画を、または企画を形にしたデザインを提供する方には経験があることではないでしょうか。


そもそも無報酬で仕事を依頼することはいけないのか


制作やデザインを生業としている人に、無報酬で仕事を依頼することはありえません。報酬と同価値、もしくはそれ以上の学びや仕事の機会が得られる“条件付き”なら考慮できますが、一方で報酬と同価値かどうかの判断は難しいです。なぜなら依頼する側と、依頼される側の価値観は必ずしも一致しないからです。

また、他にも仕事があったらお願いするから、困っている人がいたら紹介するからと、タラレバの条件を提示される場合がありますが、このように格安、無報酬で仕事を依頼してくる人に限っては、次につながることはありません。

人脈を武器にする方は、自分には力がないことを宣言しています。人脈をネタに駆け引きをするような方に信用があるとは思えません。


無報酬の仕事依頼は、無銭飲食を頼んでいるのと同じこと


無報酬で平気に人に仕事を頼める人は、その人の仕事に対する考え方を如実に表しています。飲食店で食事を注文する際、お客さんを今度紹介するから今回の食事代を無料にして欲しいと言われたら、定員さんは何と思うでしょうか。非常識ですね。これは無報酬で仕事を依頼する行為と考え方は同じです。


企画やデザインには原価がない、そんな認識の人がいる


簡単でいいから、適当でいいから、そんなことを理由にして依頼されても同じです。依頼したその人の先には最終消費者がいます。そこを見て仕事をする以上、無報酬であろうが手は抜けないのです。

このような人に限って、企画やデザインには原価がかかっていない、そんな認識の人がいます。企画やデザインには、知識や技術を身につける、今に至るまでに要した時間や肉体的、精神的負荷など“目に見えない原価”がかかっていることを理解していません。

また無報酬と平気で口に出せる人の中には、言葉のすり替えを使う人もいます。始めたばかりの商売だから軌道に乗るまでお金がない。だから応援して(タダにして)欲しい。そんな理屈は通用しません。商売のやり始めにお金がないのは最初から分かっていたこと。事前の計画倒れです。

ここでは投資(応援)なのか商売なのかをきっちりと線引きすることが必要だと思います。どのような立ち位置で関係を築こうとしているのか。今だけの快楽で付き合うのか、後々も関係を築いていきたいのか。

仕事を依頼する側にもそれ相応の覚悟と、相手に対する敬いの気持ちが必要です。いずれにしても受ける側が気持ち良く、納得して仕事ができれば良いと思います。