2017年10月25日水曜日

スターバックスの店頭を飾る、“ガハク” の黒板イラスト


こんにちは。ひとりです。

コーヒーが好きで、飲む直前に豆を挽いています。豆はいろんな店で購入していますが、その一つにスターバックスがあります。


シズル感満載のイラスト。商品をたてるフレーズや四季の風景


会社の近くや通勤途中にある店舗で豆を購入していますが、店舗の入口には決まってイラストが描かれた黒板が立てかけてあります。チョークペンで描かれたイラストは、よく見ると手書き風。コンビニの店頭POPのように、どうやら本社から全国の店舗に送られる共通のものではなさそうです。

伺ってみると、各店舗のイラストが得意な店員(パートナー)が描いたもので、なるほど店舗によってイラストの雰囲気が違うのも納得です。各所の店舗の黒板をよくよく見てみると、商品を表現するだけではなく、朝顔やひまわり、海の波など、四季折々の風景が一緒に描かれているのが特徴のようで、キャッチフレーズや商品名にもカリグラフィー(文字を美しく見せるための手法)が使われています。シズル感がありみずみずしく、商品を選ぶ際に思わず見入ってしまいますね。


美大生がいるわけでもなく、イラストレベルの高さはどこから


スターバックスの店舗は全国に1,300店(2017年10月24日時点)。その全てに美大生のアルバイトやイラストが得意な店員がいるはずもなく、なぜ店舗のイラストレベルが高いのでしょうか。

実はそうしたイラストの描き方を支援する定員たちがスターバックスにはいるそうです。それが「GAHAKU」と呼ばれる人たちです。スターバックスでは店頭イラストを毎年、全国の店舗から募っているそうで、その社内コンテストで評価された定員がGAHAKUとして表彰されます。各エリアに一人ずつしか選出されず、全国でも17名のみ。任期は1年間で、スターバックス社内専用のウェブサイトにイラストの手本や描く上でのコツを掲載したり、各エリアの店舗に出張したり、他の店員にイラストを指導することもあるそうです。


描くおすすめ商品以外は自由。だから店舗によって個性がでる


店舗のイラストはモーニングタイムやランチタイム、ティータイムの時間帯で異なり、一日に複数のイラストが楽しめることも。描くおすすめ商品は決められていますが、どんなフレーズを入れるか、どんな風景画、四季を一緒に描くかは自由で、店舗ごとに個性が楽しめます。

GAHAKUは正式な職位でもなく、特別な手当てが出るわけではないらしいですが、それでも新しいことに挑戦して店舗を盛り上げたいという人がスターバックスには沢山いるのでしょうね。

店員の年齢を見ると、最近は年配の方も増えたように感じます。モスバーガーの店頭では年配の方から接客を受けることが以前からありましたが、スターバックスでもそうなってきているのでしょうか。イラスト1つからも見えるように、スターバックスのブランド力は現場の店員の働くことへの動機に支えられている部分が大いにありますね。


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「落ち着いてひとりの時間を楽しむ、コーヒーを淹れる5分間」