2017年12月9日土曜日

銘柄選別の秘訣。投資信託の組入上位銘柄を参考に


こんにちは。ひとりです。

株式投資をする上で、投資対象となる個別銘柄を探り出すのは一苦労です。そんな銘柄探しにおいて、時間も労力も削減できる方法の1つをご紹介します。


投資信託の目論見書が銘柄選別に役立つ


投資信託を購入する際は、まず交付目論見書(もくろみしょ)を見ます。交付目論見書とは投資信託の説明書のことで、投資判断をする上で大切な 4つのことが記載されています。

1.金融商品(投資信託)の目的・特色
何を目的として、どこに投資しているか。金融商品の仕組みはどうなっているかなどが記載されています。

2.投資のリスク
価格変動や為替変動、金利変動など、金融商品ごとにどのようなリスクがあるかが記載されています。

3.運用実績
基準価額や純資産総額の推移、分配金、年間収益率の推移など、投資信託の過去の運用実績が記載されています。(新設 金融商品を除く)

4.手続・手数料等
商品の購入単位、購入時の手数料や運用中の管理費用(信託報酬)、金融商品に掛かる税金や諸費用などが記載されています。

目論見書の目的は本来、その投資信託への投資可否を判断するためのものですが、それだけではもったいないと思います。目論見書を私は、個別銘柄を探り出すためにも使っています。(3)の運用実績には、その投資信託に組み込まれている個別銘柄が記載されています。私はそれを参考に、銘柄探しの時間と労力を削減しています。


最新情報は、週間レポートに掲載


運用実績の組入上位銘柄に記載されているものは、あくまで組入比率が高いものだけです。比率としては、その投資信託の5%にも満たないものばかりですが参考になります。どうしてその銘柄を組み込んだのか、理由も書かれている目論見書が中にはあります。それを読むだけでも、企業に投資する際の視点が学べます。

一方で目論見書が更新されるのは決算後や約款変更時のみ。市場や企業の業績に応じて組入銘柄は日々更新されていると推測できますが、更新頻度が少ない目論見書だけでは分かりません。そこで私が参考にしているのが “週間” レポートです。月間レポートを発行する投資信託がほとんどの中で、週間レポートを発行している投資信託があります。

  • SBI 中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ (jrevive)
  • SBI 小型成長株ファンド ジェイクール(jcool)
  • SBI-中小型成長株ファンド-ネクストジャパン-(jnext)

レポートには基準価額の推移や期間収益率と合わせて組入上位銘柄が記載されています。また投資助言会社からの活動メモや組入銘柄の組入れ理由を含めた紹介もあります。毎週発行されるレポートに目を通すことで、その週の経済や市場の動きが分かる有益な内容です。


最後は自分が納得できる銘柄に投資


プロが選別、運用する投資信託の組入上位銘柄とはいえ、投資するかどうかの最終判断はやはり、私が理解できて納得できる銘柄かどうかです。そこは私が株式投資を続ける上で大切にしたい考え方で、長く株式投資を続けるために必要なことだと思います。


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