2018年7月12日木曜日

日銀が「さくらレポート」を公表。景気は回復、拡大傾向に


こんばんは。ひとりです。

日本銀行が7月9日、地域経済報告を公表しました。地域経済報告は、表紙の淡いピンク色にちなんで「さくらレポート」と呼ばれています。

・地域経済報告(さくらレポート) - 日本銀行 Bank of Japan

このレポートには、北海道から九州・沖縄まで全国9地域の経済情勢がまとめられており、1月、4月、7月、10月の年4回、全国の日銀支店長らが集まる会議に合わせて公表されます。


9地域の景気はいずれも「回復」または「拡大」傾向に


景気判断は4月のレポートと同じ内容で、9地域とも景気が「回復」または「拡大」しているというものです。公共投資や設備投資、個人消費など、項目を立てて各地域に所在する企業の声を紹介しており、地域の実情を知る資料です。

また、さくらレポート別冊として、年4回以外にも公表されるレポートがあります。例えば直近では、下記が挙げられます。

  • 高水準の収益対比で控えめな企業の支出スタンスの背景 ―中小企業を中心に―(2018年6月)
  • 非製造業を中心とした労働生産性向上に向けた取り組み(2017年12月)
  • 各地域における女性の活躍推進に向けた企業等の取り組み(2017年6月)

さくらレポートは、日銀が金融政策を決めるための材料の1つですが、個人が見ても役に立つ箇所があります。例えば自分が働いている、住んでいる地域の状況はどうか、また投資銘柄を探し出す際には、企業の本社や工場の所在地域の情報も有益です。