こんばんは。ひとりです。
ダブルケア経験者が3割にもなるという記事があります。
子育てと介護「同時に経験」3割。うち10%「理由に離職」
朝日新聞 夕刊 2018年7月19日
「ダブルケア」。子育てと親の介護が同時期に
大学生以下の子どもがいる家庭の約3割が、子育てと親の介護を同時期に経験していることが分かりました。記事では子育てと親の介護に、同時に直面することを「ダブルケア」と称しています。
ダブルケアに直面している人は現在、2,787人(16.3%)で、その経験者を含めると計4,977人(29.1%)になります。
年齢別、性別ごとに見ると、年齢が上がるごとに経験者が増えていることが分かります。また40歳代の女性の経験者は他の年代、同世代の男性と比較しても、その経験者比率が高いことが分かります。
30歳代
- 男性 26.4%
- 女性 24.4%
40歳代
- 男性 27.2%(30歳代 同性比の増減率3%)
- 女性 28.9%(30歳代 同性比の増減率18%)
50歳代
- 男性 33.1%(40歳代 同性比の増減率21.6%)
- 女性 41.1%(40歳代 同性比の増減率42.2%)
ソニー生命保険 調べ
- 調査期間 2018年2~3月
- 30~55歳の男女を対象にインターネットで実施(大学生以下の子どもがいる家庭)
- 約1万7千人から回答
子育てと介護のダブルケアを理由に離職 10%
またダブルケアに直面もしくは経験した男女各500人を無作為に抽出して、仕事との両立について尋ねると「ダブルケアを理由に仕事をやめたことがある」人は100人(10.0%)に。その理由は「子どもが保育園に入れず両立できない」が最多で、「職場が両立しにくい環境」「親が介護施設に入れず両立できない」が続きます。
ダブルケアを理由に仕事をやめたことがある
- 子どもが保育園に入れず両立できないから
- 職場が両立しにくい環境だから
- 親が介護施設に入れず両立できないから
またダブルケアに掛かる毎月の費用も気になるところです。ダブルケアを現在している人の平均額は、合計6万1,088円にのぼります。
- 「子どもの保育・教育関連費用」3万8,015円
- 「親の医療・介護関連費用」2万3,073円
想定外の支出としてほかにも「親のための時間をとるために、子どもを預けた費用」などを挙げる人が49.7%いました。
30歳代後半、40歳代で結婚して子どもを生む人が増えているという事実も、今回の調査結果と関係があるのでは。
子どもの教育費と自分たち夫婦の老後費用を蓄えることだけでも苦心するなかで、そのうえ、という表現は適切でありませんが、一筋縄ではいかないようです。