2021年1月16日土曜日

K字型相場に乗れたか? 30代の資産運用成績(NISA、iDeCo)


こんばんは。ひとりです。

今年最初の投稿になります。まず昨年(2020年)の投資運用成績を確認します。確定損益率は、年初来投資元本比で5.56%となりました。日経平均の年初来騰落率が16%だったので、私がいかに下手に売買を繰り返し、無駄な時間を費やしたか、銘柄の選別ができていないかが分かります。評価損益率を見ると、未だに年初来の数値からは程遠い有様です。

評価損益率の推移(2020年12月末時点)

過去5年間の成績です。カッコ内は日経平均です。
  • 2020年 … 5.56%(16%)
  • 2019年 … 7.48%(18.20%)
  • 2018年 … 15.89%(▲12.10%)
  • 2017年 … 27.21%(19.10%)
  • 2016年 … 7.42%(0.40%)


上昇率58%。「日経平均5」が2020年の市場を牽引


株価が一方でK字型回復と言われるように、上昇した銘柄は一部にとどまっているのも現状です。つまり、私のような成績を残した人が少なくないということでしょうか。ただ株式投資は人と比べてどうというものではなく、自身が儲けたか損したかが全てですのでなんの慰めにもなりません。

「日経平均5」なる指標がK字型回復で注目されています。日経平均の構成比率が高いファーストリテイリング(9983)、ソフトバンクグループ(9984)、ダイキン工業(6367)、東京エレクトロン(8035)、エムスリー(2413)の5銘柄からなる指数です。

  • ファーストリテイリング(9983)
  • ソフトバンクグループ(9984)
  • ダイキン工業(6367)
  • 東京エレクトロン(8035)
  • エムスリー(2413)

日経平均5の年初来の上昇率は昨年11月末時点で58%に達しており、12%だった同期間の日経平均の上昇率を大きく上回っています。日経平均は225銘柄で構成されており、半面、残った220銘柄で算出した「日経平均220」は2019年末比5%安です。つまり、日経平均採用銘柄の7割が2019年末の水準を上回れていないのが現状でした。(2020年11月末時点)

上昇率(2020年11月末時点)
  • 日経平均5 … 58%
  • 日経平均220 … ▲5%


米国も同じ傾向。「S&P5」は2019年末比50%上昇


米国でも日本と同じ傾向が見られました。GAFAMと呼ばれる大手IT5銘柄は70%上昇(2019年末比)したアマゾン・ドット・コムを筆頭に、5銘柄を指数化すると年初来の上昇率は約50%です。日経平均同様にS&P500の残る495銘柄で「S&P495」指数を算出すると、上昇率は5%に留まっています。

上昇率(2020年11月末時点)
  • S&P5 … 50%
  • S&P495 … 5%

限られた銘柄の株価上昇が、2020年の株式市場に共通の現象でした。こうした二極化の影響がK字型回復です。


指数連動投資のNISA、iDeCoは堅調に推移


NISA(ニーサ)、iDeCo(イデコ)の成績も忘れてはいけません。こちらは愚直に指数連動商品に投資したため、K字型回復の恩恵を少なからず受けています。

NISA(2020年12月末時点)

 iDeCo(2020年12月末時点)

結局は指数に連動する商品(投資信託やETF)に、時間分散、資産分散して投資しておけば良いということです。ただ結果だけを見れば単純ですが、それでは投資の醍醐味が薄まってしまいますし、儲けたいという気持ちから学びの欲求が湧き上がってきません。これも程よい塩梅で個別銘柄への投資、指数連動商品への投資と振り分けるのが良いのでしょう。私の場合は、NISAやiDeCo枠が指数連動商品への投資、特定口座が個別銘柄というおおよその区分けです。口座毎に評価損益を見るのではなく、すべての口座を合算して(資産全体で)帳尻が合えば良いのです。


※ 追記(2021/01/16)

年始から本を読んでいます。
  • アマゾン化する未来 ベゾノミクスが世界を埋め尽くす
  • チューリップの文化誌
  • DESIGNED FOR DIGITAL(デザインド・フォー・デジタル)
  • ブラックストーン・ウェイ PEファンドの王者が語る投資のすべて
  • マネジメントの文明史 ピラミッド建設からGAFAまで
  • 性からよむ江戸時代 ― 生活の現場から
  • 日経業界地図 2021年版