2020年10月17日土曜日

米国ETF VTIでも貸株サービスを利用。SBI証券のカストック


こんばんは。ひとりです。

私は株式投資を初めて7年目ですが、当初から利用しておけば良かったというサービスがあります。それは「貸株」サービスです。

貸株サービスは、保有する株式やETFを証券会社に貸し出すことで貸株金利が受け取れるものです。国内株だとその金利は年率0.1%〜です。大手銀行の普通預金金利が0.001%、定期預金金利が0.002%の現在にあって、株式投資をやりながら銀行預金の金利が受け取れると考えれば得です。

また株を貸しているからといって制約を受けることはなく、貸株中のものでも売却可能です。さらに分配金や配当金(いずれも相当額)、株主優待の権利も得られます。

私は分配金や配当金の権利落ち日前には貸株サービスを解除して、“相当額”としてではなく、分配金、配当金として受け取るようにしています。相当額として受け取ると雑所得扱いになり、配当控除や損益通算が利用できなくなるからです。注意することは他に、NISA口座で買った株式は貸株することができません。

貸株サービスを利用するにあたってはその仕組みの確認が必要です。メリットばかりとは限りませんから。それは各証券会社の案内をご確認ください。


米国ETFでも貸株サービスが利用できる


貸株サービスは国内株だけでなく、米国株、米国ETFでも利用できます。ただ利用できる証券会社が限られるため、事前の確認が必要です。

私はSBI証券の貸株サービス「カストック(Kastock)」を利用しています。米国ETFを貸株する場合、国内ETFと比べると貸株金利は0.01%〜、また貸株の申し込み、解除期日に違いがあります。申し込めるのも、解除できるのも毎月1回、25日に限られます。その点を事前に把握しておかないと、分配金を“相当額”として受け取ることになります。

米国ETFは分配基準日が年4回(3ヶ月に1回)あり、その都度権利落ち日があります。例えばVTIで貸株金利を受け取りながら、権利落ち日には貸株サービスを解除しようとするとこうなります。

権利落ち日
  • 3月末
  • 6月末
  • 9月末
  • 12月末
貸株サービス申し込み日(括弧内は貸株金利受け取り期間)
  • 1月25日(1月26日〜2月25日まで)
  • 4月25日(4月26日〜5月25日まで)
  • 7月25日(7月26日〜8月25日まで)
  • 10月25日(10月26日〜11月25日まで)

貸株サービス解除申し込み日
  • 2月25日
  • 5月25日
  • 8月25日
  • 11月25日

結局のところ、貸株金利が受け取れる期間は年4ヶ月分です。貸株サービスの申し込み、解除の手間を厭わずに貸株金利を受け取るか、端から貸株サービスを利用しないか。受け取る金利と手間を比較しながら検討するのが良いでしょう。私は貸株金利を受け取る方を選びます。