2020年10月7日水曜日

東証取引中止の1日。その時、私設取引システム(PTS)は


こんにちは。ひとりです。

日経平均株価の終値は7日、前日比10円91銭(0.05%)安の2万3422円82銭でした。私の持ち株の評価損益率は、同比1.57%安です。前日の上昇分を消す下落です。

2020/10/07


東証取引中止の裏で、私設取引システム(PTS)は


東京証券取引所で1日、システム障害が発生して取引が終日停止しました。その際に注目されたのが私設取引システム(PTS、Proprietary Trading System)です。

取引所金融商品市場外取引のことで、投資家が証券取引所を経由せずに株式などを売買できるシステムです。例えばSBI証券でもPTSが利用できます。


1日のような場合、PTS市場が活況を呈することを想像して、私も同市場で指値注文を行いましたが、残念ながら約定せず。 それもそのはずで、同日のPTS市場の売買代金は100億円以下と、通常の1800億円から大きく減少していました。


どうしてPTS市場で、積極的な売買が行われなかったのか


SBI証券を始め、ネット証券の多くはスマート・オーダー・ルーティング(Smart - Order Routing)注文を取り入れています。東京証券取引所やPTSなど複数の市場から最も有利な条件で取引できる市場を自動的に選んで売買注文を出す仕組みです。同じ銘柄でもより安く、より高く売買できるようにするためです。

ただその仕組みはそもそも東京証券取引所が稼働していることが前提に設計されており、1日のような場合、SORの仕組みに不具合が生じる恐れがあったためシステムを切り離す証券会社があったようです。

そうなると、SORで注文を入れてもPTSには振り分けられず、注文時にPTSを指定して取引する必要があったようです。

PTS 注文設定
SOR 注文設定

私はSORで日頃から取引しており、たまに「X-Market」(SBI証券のPTS取引)の取引報告書が届きます。