こんばんは。ひとりです。
日経平均株価が1990年8月以来、30年半ぶりに3万円の大台に乗せてから2日。下落はしても3万円台を維持しています。私の持ち株の日本個別株はというと、日経平均の3万円などお構いなしの“下落維持”です。
持ち株の一つキヤノンの株価にいたっては、相も変わらず見栄えがしません。同社の代表に至っては、本業の企業経営よりもオリンピック関連の話題で名前が新聞に載ることが増えました。そもそも企業経営に関する話題で新聞に名前が載ることは年に1度や2度程度でしたので、以前と変わらないといえばそうですが。
オリンピックはトップセールスの一環と捉えればよいのでしょうか。企業経営もオリンピックも片手間の仕事ではどうにもならないことは明らかで、年間騰落率を見ても市場はそれを理解しているようです。
- 日経平均株価 … 10.2%
- ソニー … 16.7%
- キヤノン … 18.3%
- ニコン … 41.5%
- コニカミノルタ … 45.7%
- リコー … 38.7%
株価を2020年にあれだけ下げておいて、今年は同業のプリンター屋やカメラ屋にも早々においてけぼりです。
日経平均株価を買うならラッセル2000を
日経平均株価とラッセル2000の値動きが昨年末以来、類似していると日経CNBCで紹介されています。
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(C)日経CNBC
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ラッセル2000は米ラッセルインベストメント社が1984年に開発した小型株指数です。ニューヨーク証券取引所やNASDAQに上場する銘柄のうち、時価総額が上位1001位〜3000位までの加重平均型です。
そのラッセル2000指数と日経平均株価の1年間のチャート(2020年2月〜現在)を重ね合わせると、なるほどよく似ています。(ラッセル2000はETF「IWM」の値動きを使用)
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(C)2021 Bloomberg L.P. All Rights Reserved
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これにダウ工業株30種平均を重ね合わせると、日経平均とラッセル2000の2020年11月ごろからの動きが特に似ていることが分かります。(ダウはETF「DIA」の値動きを使用)
- 日経平均:オレンジ色
- ラッセル2000:青色
- ダウ:赤色
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(C)2021 Bloomberg L.P. All Rights Reserved
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3万円を超えた日経平均を今から買うとなれば、いっときの値上がりは期待できたとしても、長期保有は難しいのではないでしょうか。それはこれまでの結果(30年間停滞)がそう思わせるのであって、いずれまた下落するだろうと勘ぐってしまいます。そんなことは杞憂に過ぎないと一蹴されるかもしれませんが、株式投資においては、心配しないでいい事を心配するのが何よりも大切です。
そんなこんなで、日経平均株価を買うなら、ラッセル2000やダウ指数に連動するETFが良いと思います。私はラッセル2000の代わりに、同じ中・小型株指数に連動するIJRやVXFにつみたて投資しています。両ETFの2021年分の運用成績はちなみに、IJRが7.97%、VXFが8.87%です。
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2021/02/19 |
IJRの運用成績は2019年が30.13%、2020年が44.01%です。同年に投資した分は現在も保有しているため、日々変動しています。
※ 追記(2021/02/18)
Ark's Cathie Wood on 'deep value' stocks