2020年8月1日土曜日

株式展開 ニフティ・フィフティ(Nifty Fifty)の終焉はいつ


こんにちは。ひとりです。

企業の決算発表を受けて、株式市場での銘柄選別の動きが一層強まりを見せています。

そこに見える相場展開は「ニフティ・フィフティ(Nifty Fifty)」です。「人気の50銘柄」と訳され、いわば一部の好業績企業の株価だけが上昇する展開です。

ニフティ・フィフティは、1970年代初めの米国で見られた少数優良銘柄中心の上昇相場です。「黄金の60年代」と呼ばれた米国の高成長期。それを経た70年代は内需が成熟化し、企業の成長力が鈍化した時期に当たります。

そんななかでニフティ・フィフティ銘柄は、新市場の開拓力、新製品の開発力に優れた企業群として好業績を期待され、達成します。

まさに現在の日本株、米国株に見られる、株価の二極化と選別物色はニフティ・フィフティ相場の再来といえます。

ニフティ・フィフティに含まれる銘柄を保有しているならまだしも、そうでない下落し続ける銘柄を保有しているものからすれば、この相場展開の変貌を渇望するところです。

ただニフティ・フィフティ後の相場展開において、上がり過ぎた銘柄が調整し、下がり過ぎた銘柄が上昇するといったバランスが取られるとは考えにくいのも正直なところです。上げるにも下げるにも、それ相応の理由があってのものですから。

ニフティ・フィフティの変貌(終わり)が、本格的な不況の始まりにならないことを願います。