2019年11月14日木曜日

ETF VTの人気は日本だけ。本場では残高下位に、その理由は


こんばんは。ひとりです。

米国ETFに投資するにあたって、書籍や個人ブログを読みました。なかでも投資先に「VT」を推す声が少なからずあります。モーニングスター社やバンガード日本からも、その声は同じです。

VTはバンガード・トータル・ワールド・ストックETFのコード名です。連動を目指す指数は「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」で、同様の投資信託に「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」や「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」があります。

ひと商品で、米国を含む先進国および新興国約47ヵ国の大型・中型・小型株 約8,000銘柄に分散投資できるとあって“日本では”人気です。

信託報酬はSBI・全世界株式インデックス・ファンドの場合、年0.11%程度(税込み)です。VTのそれが0.09%ですが、米ドルでの買付手間を考慮すると、納得できる範囲です。

人気の指数ですが、それは日本ならではのようです。

SBI証券の保有残高順位を見ると、VTが1位なのに対して、米国での残高は77位に留まっています。つまり米国では、VTへの投資(需要)が日本ほど無いということです。

その理由には、VTは米国銘柄の組入比率が半分近くと高いことから、VTに投資することで既に保有している米国の個別銘柄との投資先の重複が生まれること、またほかのETFを組み合わせることで、経費をVTよりも下げられることが挙げられます。

投資先の分散徹底やコスト意識の高さは、投資が根付いた米国ならではです。投資先の分散やコストでは、私も痛い目にあっていますから、なおさら米国の投資意識に関心があります。